🌙やわらかな億光年詩・・・🌛

海月

🌙やわらかな億光年・・・🌛

1 冥王星へ…

ごらん あれがガガ

かつての時代には、そう呼ばれていた

死をつかさどるという冥王星だ

これから僕は、君をあそこまで連れていく

生まれてからの君をひとりも残さず

一歳の君から、九十九歳を終えかけた目の前の君、

みんなで九十九人の君をあの星へと連れてくよ



わたしは黙ってうなずく

なんて鮮明なイメージに

またたく星々をよけてくあなたに導かれながら、

──九十九人のよわいのわたしたち

   混乱してたそれぞれが

   孤立してたその場から

──たったひとりのわたしとなるため



舞い上がり、もつれよじれ ついには

ひとすじの光の束となりさらわれてく

さらわれながら至福しだす

ふりむかないあなたの行く手に暗黒なす悠久に

すべての記憶からときはなたれる

   時のしじまへと


 

🔰 🔰 🔰 🔰 🔰 🔰 🔰

旧友が他界した2年前の八月、

この詩モドキをUPした


そして今回のUPも、

何かへの決別として 

    


ところで胎児は零歳でいいのか

昔は数え年だったけど


何かへの決別というのは、

こんな↓日々へとも思うが…

https://kakuyomu.jp/works/16817330651402929946/episodes/16817330661900346263


過ぎてからでしかわからない

時のしじまに回帰しゆく胎内でしか


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