084 ふりかえる夏

◆2023年8月13日

明日は終戦記念日です。さすがの昭和婆さんにも、まだ生まれる前の。そろそろ60年になろうって、遠い夏の日の。


が、遠くて近きは男女の仲ばかりか夏もあり、婆さんの胸底には常に、戦時にあった者と同じだろう暗い冷たい重たさがわだかまった八月を送っている。それはいくら連日ぐうたらこいてようが、です。

減退するばかりの体力気力、知力、生活資金なのに、一進一退な海月山開拓暮らしを今夏もやめられやしないでいるからです。


ただ、こんなヘタレ婆さんとてこれでも大和撫子のはしくれ。一億総玉砕の開き直り精神をやはり受け継いだかして、…ま、と。


それで昨夕から、この日記を添削しに読み返しだしました。ゼロ戦の特攻隊兵だってさ、家族にまで強がりな別れをしたためたんだしさ。

【最後まで操縦桿を握って死ねる有難い死場所を得る事が出来、幸福感で一杯です】

せめて私はツルハシ握って、海月山に死す有終の美を駄文なりにしるし残したい。



右も左もわからないカクヨムに前年末参入。この日記は正月2日から始め、7ヵ月は経ちました。

やはり誤字脱字、余計な言葉だらけだったけど、私日記のため海月山暮らしとカクヨム交流における背骨になりつつある。読者受けはあきらめたから好き勝手に続けられそうですしね(創作となると、才能を問われる苦悶からも、中々そうはいかない)。





この八月は、女子高時代からの旧友がガンで2年前に他界した月でもあります。

もう30年は会ってなくて近影も交わしてなかったのに、逝かれたのがショックだったか、あの夏の後半から私は3mもまともに歩けなくなっちゃいましてね。。

それからようやく回復しだしたら今度は、海月山開発に共に苦闘してくれてた戦友が、病で自宅へ帰宅困難なまますでに1年半という月となりまして。

その打撃にくずおれたくはないけど、やはり相当なダメージなんでしょね、酷暑をいいわけにこうしてタラタラおこもり三昧に

そんなこんなの日々から相変わらず脱け出せなくていたから、日記の見直しやら気をまぎらわせだしてました。

……そうなんです。ヘタレ婆さんの人生てば、ずうっと敵前逃亡しまくりで。



けれどその間にも海月山は移り変わりゆきますよね。

それをつたない記録でふりかえりますよね。

ふりかえりすぎて、巡る季節の先へ想いを馳せもしてね。



するとね、こんなヘタレ婆さんでもいつかは神風特攻の意気で、

孤軍奮闘できるようになれてるかしれない妄想が浮かぶこともあるわけです。

なにせほら、もうボケだしてるもんですから。


海月くらげって、もともと脳味噌も骨もないので、

ゆらゆら流され浮き沈むしか能がないわけです。


だから無駄にジタバタせず潮流まかせが本然なはずですよね。


そうやって本然に従えば、やがて玉音よかありがた~いささやきが、

静かにきらめく波間から聴こえだしたりしましてね・・・なにやら極楽心地に。



そんな八月に海月婆さん──…どうやら神風特攻しだしてるみたい。




🔰 🔰 🔰 🔰 🔰 🔰 🔰

↓近況ノートに添付したムクゲ日の丸(品種名) 画像です

https://kakuyomu.jp/users/medusaion/news/16817330661920073055

一日花だから、だいぶ散っちゃいましたが、

見るたび零式艦上戦闘機の日章旗マークが思い出される花ですね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る