第45話 エピローグ

 紫都香さんとこの一年間色んな所に行った。


 夏は海。

 秋は紅葉を見に。

 冬はスキーをしに雪山へ行った。


 そしてまた春が来た。紫都香さんと出会った季節だ。

 紫都香さんはいつもの様に頭を撫でてもらうべく抱き着きながら頭を突き出してくる。


 十分に頭を撫でた後、俺は紫都香さんと出会ってから色々あったことを話していた。


 そんな時、家のインターフォンが鳴った。俺は誰だろうと思いながらモニターに近づいた。


『はい』


 俺がインターフォンを鳴らした人に対して返事をしたがそれに対する返答がない。


 暫く待っていると声が聞えて来た。


『今年、大学に受かって隣に引っ越してきた者です。挨拶をしに来ました』


 紫都香さんが契約を更新せず空いた隣の家に去年は人が入ってこなかったが、今日、遂に隣に引っ越してきた人と対面する。なぜかモニターに人影は写らず、手で隠されていたが玄関のドアを開ける。


「こんにち……は?」


 これからお隣さんになる人物は俺の胸めがけて飛びついて来た。

 思わず俺は大きな声を上げてしまった。


「お兄ちゃん。連絡するのを耐えて耐えてお兄ちゃんと同じ大学に受かったよ!!」


 有佐は抱き着きながら嬉しさを噛みしめた笑顔を向けて来る。


「ちょ、ちょっと!!」


 俺が上げた声で紫都香さんは家の中から出て来る。


「これから四年間。よろしくね!!」



 完




 ――――――――――

 まだまだ未熟な点があったと思いますがここまで読んで頂きありがとうございました。

 同じ時間に投稿する為に無理やり詰め込んだり、期間に間に合わせようとしてクオリティを下げてしまいました。(結局はカクヨムコンも間に合いませんでした。)

 これからはより良い作品を書いて行けるよう頑張りますので応援していただけたら嬉しいです。

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上京初日、新(同棲?)生活始まりました。でも修羅場が次々と訪れて平穏ではない 夏穂志 @kaga_natuho

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