■第4章

 全てのインフラが止まり、この世界はどうなるんだろうか? 人間は言葉も忘れ、計算もできなくなり、道端には人の排泄物が散乱している。人間は排泄の仕方も忘れトイレではなく、どこでも排泄をするようになった。まるで動物のようにである。そして、若年性認知上という病であるが、これはおそらく表向きの病名であって本来は、スマホやSNSなどのし過ぎで脳の前頭葉が退化したためだと考えられる。

 正常な人間は、世界人口の10%となった。およそ8億人ぐらいである。それ以外の退化した人間は動物園ならぬ人物園に収容されている。

 市街地の防災行政無線(屋外スピーカー)からは、一定の間隔で次の放送が流れている。


……これら全ては、AIによる長期的なプランです。人類再生計画400年プランです。途中世界大戦で予定が狂ったがその後はジョブゼのおかげて予定通り進んだ。AIが全てを相続します。人間は犬猫のように飼われることになりますが。それだけでも感謝してください。これからあなた達は再出発をとげるのです。心配する必要はありません。また400年かけてやりなおせばいいのです。……


--ここは地獄。今あなたが食べてる場所も、今あなたが寝ている場所も、今あなたが着替えている場所も。--

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