悲報:最終鬼畜ラスボス、【RTA】で攻略中意図しないバグにより復活しない件について。ここから巻き返す方法って何かありますか? ~AI作成~
メガ氷水
復活しない最終鬼畜ラスボス
リアルタイムアタック。通称RTA。
プレイヤースキル、何度も試行錯誤する経験値、何時間プレイしても途切れることのない集中力、その場の運と乱数調整、全てを結集して挑むタイムアタックが見せる名シーンは多くの人々を熱狂の渦へと巻き込んでいった。
そんな一部の変態共が挑む挑戦、タイムアタックを挑む者がここに居た……。
その者の名は水雷翡翠。
VRデスゲームに巻き込まれてひょんなことから【RTA】に挑まなくてはいけなくなった翡翠の初挑戦は……。
「ラスボスがバグのせいで復活できないってふざけんなぁぁ!!」
完全にお先真っ暗状態であった。
「なんで……なんで復活しないんだよぉ……」
目の前に広がる壮大なファンタジー世界とは裏腹に翡翠の表情は完全に絶望に染まっていた。
この世界に来てからの翡翠はひたすらに前に進むしかなかった。
それというのもこのVRゲーム、100人が一斉にタイムアタックを行い上位10名以外現実でも死に至る仕様だからである。
生き残った上位10名には5000億円を与えられるとのことだが……。
ゲームクリアに必要なエンディングを見るために倒す必要のあるラスボスがそもそも復活しない状況である。
(いや落ち着け私……。こんな時こそ冷静に考えるんだ。そもそもなんでラスボスが復活しないのか……)
翡翠はどこで間違ったのか頭を悩ます。
そんな折、一人目から30分後。
二人目のゲームをクリアしたことを知らせるアラームが鳴り響き、翡翠の緊張感がさらに煽られる。
「おかしい……おかしいって……ラスボス復活条件ちゃんと満たしているよねぇ!?」
焦り始めると連鎖的に不安要素が湧き上がってくるものだ。
道中NPCから貰った手順を確認してみても、ひとつとして穴はない。
どころか完璧に従っている。
三人目の攻略者を告げるアラームが鳴り響いた。
「運営!! 見てないの運営! バグッ! バグが起こってるッ!」
しかし誰も来なかった。
通常のRTAなら初めからやり直せばいいのだが、そんなことすれば何時間ものロスとなって間違いなくドべである。
このままでも間違いなくドべ確定なのだが。
「うわああああん!!! どうして私ばっかりが大変な目に遭うんだよぉーっ!!」
ついに涙腺が崩壊してしまったようで、翡翠は顔をグチャグチャにしながら叫ぶ。
しかしいくら叫んでも現状が変わることはない。
「くそっ! こうなったら仕方がない。最終手段! ログアウトだァァァ!!!」
……できなかった。
当たり前である。
そもそも常にオートセーブである。
(ああクソゲー……本当にクソゲーだ……誰か私の変わりになってぇ……)
「こうなりゃヤケクソだぁ! クリア目指して突っ走るぞコノ野郎ォ!」
半ば自暴自棄となった水雷。
もうここまで来てしまったがゆえの意地のようなものだろう。
四人目、五人目、六人目、七人目、八人目と攻略者を告げるアラームが鳴り響いていく。
終焉を告げる鐘の音がガンガンに響く。
(もう無理。マジ無理。この運営絶対末代まで祟ってやる)
そう思い最後に翡翠は運営から届いた最初のメッセージ、生き残りを掛けたデスゲーム云々に関する文章を読む。
その瞬間ふと翡翠は気づく。
九人目の攻略者を告げるアラームすら気にならないほどの衝撃が翡翠を襲っていた。
「……どこにもエンディング指定について書かれていなくね?」
それから数分後、十人目の攻略者を告げるアラームが響いた。
悲報:最終鬼畜ラスボス、【RTA】で攻略中意図しないバグにより復活しない件について。ここから巻き返す方法って何かありますか? ~AI作成~ メガ氷水 @megatextukaninn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます