赤い三角様

@akaisankaku0011

第1話 出会い

俺はある噂があるという街に来ている。その噂とは赤い何かがいるらしい…

俺はジャーナリストの吉田孔明。妻もいなければ彼女も居ない独身男さ。クリスマスの日だって大抵家で1人映画を見ているだけの虚無な日を過ごすが今年は違った。あのムカつく上司からの連絡で俺のクリスマスはめちゃくちゃにされた。「お前どうせいつも暇だろ?ちょっとある街に取材に行ってきてくれ。」ほんとだったら断ってたってのにボーナスにつられて寂れた街に来ちまった、ちくしょう。

そんなこんなで24日の朝一である噂を持つ街ニューグレータウンに車で来た。街と言うよりはどこか人が少なく大きさも街とは言えないものだった。私はとりあえずホテルにチェックインし街の人にこの街の噂を聞きに行った。とりあえずそこら辺にいた老人に声掛け「この街に赤い何かが出るって聞いたんですけど」と聞いてみた。すると「あれには触れては行けない」と言われてしまいその老人は足早にどこかへと行ってしまった。それからというもの街の人に聞く度逃げられてしまい結局1日目はなんの成果も得られなかった。小さい街とは言え歩き続けた私は疲れてベットに入った時にはもう眠りに落ちてしまっていた。

2日目、今日は逃げられても追いかけて見ようと思い街の人に聞き込みを再度行った。何時間かかかりようやく1人の老人が逃げるのをやめ私にゆっくりと話初めてくれた。「あれは少し前、と言っても半年も前のことだ。しかも治安も悪い。窃盗、殺人なんでも起きていた。しかしある日男の1人の死体が見つかったことで状況が一変した。その死体の男はこの街の指名手配犯である殺人を犯していたが隠れるのが上手く警察もなかなか見つけることが出来なかったという。その日からというものある窃盗犯、薬物売人、また強盗の計画を立てていた者、更にはその夜ひったくりをした者ですら次の日の朝には死体となって見つかった。その遺体には共通した傷があり左肩から右の脇腹に向かって切られている傷があった。我々は最初はある種のヒーローだと思っていた。だがある日から変わってしまった。先月の初めぐらいか?そこから一般人を殺害するようになってしまった。」私はその話を聞き少しゾッとしてしまった。「何故急に一般人を惨殺してしまうようになってしまったのですか?」老人はまたゆっくり口を開いた。「さぁ全く持ってよく分からない。共通点も無ければ男女関係ないただ毎夜一般人が殺されるだからこの街から人が出ていっちまった。今ここにいるのはただの死にたがり共さ。」そういうと爺さんは「俺はもう帰る。この街は俺の故郷だからな。死ぬ時はこの街と一緒さ。」 私も今日の取材はここまでにしてホテルに行くことにした。その日の夜私は爺さんの話が引っかかってどうしようもなかった。何故突然犯罪者のみを殺してまわっていた人が一般人にも手をかけ始めたのだろう?私はその考えが頭の中を巡り寝付くことは出来なかった。考え初めてどれほどたったのだろう。脳みそを酷使し続けたのかほどよい眠気が来た時外から叫び声が聞こえ私は窓から体を出した。暗くて見えなかったが3mもある大男が自身の体長ほどある長さの大鉈を振り回し外にいる人を切りつけていた。私はその光景に絶句しておりただ見ることしか出来なかった。しかし奴は視線に気づいたのか外を見ていた







私と目が合った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

赤い三角様 @akaisankaku0011

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る