第5話

〜次の日〜


「よし、今日の体育の授業は終わり!号令!」


「起立、礼」


『ありがとうございました』


「解散」


『失礼します!』


よし、今日も何事もなく2時間目が終わった。

今日これまででも目立ついじめはなかった。


あれ?いじめられっ子がそわそわしている気がする。明らかに焦った表情だ。

何かあったのか?


俺が話しかけようとしたとき、俺より早く声を上げた人がいた。玲奈と幼馴染の莉子だ。


「ねぇ、嫌がらせはやめなよ」


「嫌がってんでしょ。ほら、大丈夫?

ずっと声掛けられなくてごめんね。」


「うん…」


「…」


「返事!」


「…はい」


「もっと大きな声で!」


「はい」


「その大きさで謝れ!」


「…ごめん」


「…うん」


…莉子も気づいてたのか。

先、越されちゃったな。


その後は、このクラスのいじめはなくなった。

まあ、たぶん元々このいじめしかなかったんだろう。


もし、次にこんないじめがあったら、

莉子よりも先に行動できるよう、正義感を鍛えておかなきゃ。

こんなんじゃ、みんなのヒーローになれない。

これからも頑張らなきゃ。


〜第6話に続く〜

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スーパーヒーロー きみとおさる @kimitoosaru

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