あとがきという名の蛇足
ちなみに脱出した本物の姫はどうなったのかというと、実は、城を脱出した際にトラブルがあって、同行していた家臣とはぐれたうえ、事故で記憶を失い、その後、冒険者として逞しく生きている──という裏設定があったりします。
冒険者としての護衛の仕事でリベド帝国の帝都に行った時、偶然、王子&王女誕生祝賀パレードで、オープン馬車から臣民に向かって手を振るアキツ皇妃を遠目に見かけ、なにがしかのシンパシーめいたものを感じるものの、結局、記憶は取り戻さず。
数年後、ちゃっかり冒険者仲間の男性と結婚して、二男一女の肝っ玉母さんになり、市井で平凡ながら幸せな生涯を全うする……という結末に落ち着きます。
正直、レジスタンスを組織してたとしても、「コンプレックスのない(克服した)シ●ア」みたいな皇帝アンゴ・ルモアには、勝てなかったでしょうから、結果論としてよかったのではないでしょうか。
かげむしゃひめ 嵐山之鬼子(KCA) @Arasiyama
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