面白かったです。
フランツ・カフカのような理不尽さかと思えば
トーマス・マンの、魔の山、を思い出させてくださったり
最後はロマン・ロランの、ジャン・クリストフ、のような静かな終わり方。
そして全体は書き手の個性。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
織風羊さま
こちらも最後までお付き合い頂き、有り難う御座ゐ〼。
トーマス・マンだなんて過分ながら、嬉しいお言葉です。
初の出品作とあって迷える部分も多く、出だしの心理描写過多は「ミスった」と反省すること頻り。
終盤はエンタメを意識しているけども、今の自分なら二章の途中で放棄するはず…それだからこそ、読了して頂いたことに感謝の念が堪えません!
ブローチ、ギターラ、バルコンでの演奏、桜ととても美しい描写で感動しました。
作者からの返信
桐生文香さま
最後までお読み頂きまして有り難う御座ゐ〼。
まとめての伏線回収…エピローグはカットして俯瞰する感覚の「桜エンド」にしたのです。
完結おめでとうございます。
ラストは二人だけの登場と音楽それに景色が散りばめられて、素敵なシーンでした。
これから二人がどんな幸せの華を咲かせていくのか楽しみです。
作者からの返信
水野文さま
こちらこそ、最後までお付き合い頂き、感謝の念に堪えません。
時代は大きな戦争に向かって行きますが、章一郎と瑞穂の物語は揺るぎないハッピーエンドです。多少の困難は二人が協力し合って乗り越えるでしょう。
元々しがないドサ回りの一座。ほかの座員もその日の暮らしを楽しんで生きて行きます。
こんばんは。
桜咲く、穏やかな幕引き。
ギターラの丸い穴にこっそり落としたカメオ、修理人が、
「なんだあこいつは? 女があやまって落としたか? それとも男が、秘めたる恋情でこっそりとギターラに忍ばせたか? ……後者を採用! さあ、カメオよ、恋心とともに、ギターラを飾れ!」
とがぜん気を利かせたのではないでしょうか。
そうでなければ、ここまで巧みな象嵌で美しい一部と化すまではいきますまい。
楽しませていただきました。
ずっと、瑞穂と章一郎の唱和が余韻として残りますね。
作者からの返信
加須千花さま(ポイント⑤🎉)
ボンソワール♪
舞台さながらの御両人と満開の桜。カメラが引いて俯瞰する感じでエンドマークです。予定していたエピローグもキャンセル。
静岡の某ヤ○ハ楽器の職人は、何か関係するパーツと思い込んで嵌め込んだのか。動機は分からずとも、粋なのです。
色々あって忘れていた章一郎も感激。思い返せば初めての贈り物だった。無事に渡って、次は想い告白する番です。
それは想像に任せるとして…
秋の夜空を彩る流星群、素敵なレビューコメント、有難う御座ゐ〼。
お時間を取って読んで頂き、感謝の気持ちで一杯です。
美しい物語をありがとうございました。
とうの昔にお流ししていると思い込んでおりましたお星⭐さまを、皆様にお受け取り頂けますことを喜びとさせて頂きます。
ギターラの調べと朗々と響く声を、随所で感じさせて頂きました。
続編的なものが予定されているとの近況ノートのお言葉を今から楽しみにしております。
作者からの返信
豆ははこ様(ポイント①)
こちらこそ、メルシーボークーなのです。
最後まで読んで頂き、感謝の念に堪えません。そして、フィナーレにアンコールのやうな流星群。今宵に限らず、佳い夢が見れさうです。
演奏や演目、各者の持ち歌に凝ったので、そう言って頂けると達成感もひとしおです。
ハッピーエンドである一方、時代的には日米開戦を控え、青年たちも銃後の女性らも、やや不安…まあ、みんな無事なんですが。
現在、執筆中の純文学風長編は、ごく一部の曲藝團キャラが友情出演するに留まり、正統続編は変化球を投げ込む予定。歴史資料集めの序盤段階で、ストーリー案も難儀していますが、早々に取り組む所存です。
終わってしまいました。もっと長い物語だと思いながらも読んでいましたが、気が付いたらここに辿り着いてしまいました。
再会した章一郎の今後、極夜ちゃんたちのこれからなど気になることが多いので続編があるなら読んでみたいです。
完結お疲れ様でした!!
作者からの返信
焔コブラ様
最後までお読み頂きまして、感謝の念に堪えません。
主人公が予感している通り、全面的にハッピーエンドです。時代的には間もなく、大戦に突入しますが、芸人衆に深刻な不幸は訪れないという設定です。
極夜メインの続編を構想しているものの、資料集めも中途半端なまま、決め手となる複数の展開が思い浮かばなない状態で先送りしています。双子の心理面は意外と難しく、正解があるような、ないような…
ああ、もう読了してしまった……!
希望に満ちた、余韻たっぷりの美しいラストですね。
本当に素敵なお話でした。
ありがとうございました!
作者からの返信
矢口衣扉さま
日中の暑さを忘れ、ほっと安らぐ涼しげな宵の口、夜空を彩る流れ星を眦に捉えたました。
温情と詩情溢れる素敵なレビュウ、有り難う御座ゐます。
硬く、展開の乏しい序盤から、最後まで読んで頂き、感謝の念に堪えません。
なんか、おいら急に元気出てきたぞ(福助談)
最後まで読んでしまった・・・!
本当に素晴らしい作品で、まだまだ読み足りない気持ちです。
――と思って作品情報を確認しに行ったら、18万字以上あるのですね。
面白い話程あっという間に終わってしまうんですわ。
カクヨムでは稀に素晴らしい作品に出会えますが、御作はまさに最高の一作に数えられます。
私のフェチズムに刺さる部分を全てのぞいても、本当に読みごたえのある作品だと感じます。
実は昔、明治初期を舞台に、旅回りの一座を描いた「轍(わだち)」という小説を書こうとプロットを練っていました。
それもあって、あらすじからすぐに引きこまれて読み始めたのですが、「こんな名作、自分が書いてみたかった!!」という気持ちになったのは初めてです。
ありがとうございました!!
作者からの返信
綾森れん様
最後まで読んで頂き、そして芳しき評価も賜り、こちらこそ有り難うございます。示唆と貴重な情報に富んだコメントも嬉しかったです。
高尚な趣味に関しては危うい要素で、美少女云々の粗筋に対し「男の○かよ」という批判は免れないも感じもして、冷や冷やしたり。可愛ければどっちでも良いのです。(福助の神発言より)
こちらは異質な曲芸団ですが、旅芸人に憧れに近いものがあります。
『伊豆の踊子』は時代設定が大正の中頃だったかな。明治だと江戸期の流れを汲んでいて、より風情があると思います。本作にも「山窩・漂泊民の系譜」的な逸話を盛り込みたかったけど、やや筋違いでした。
後に巨匠となるテオ・アンゲロプロス監督の『旅芸人の記録』が背後にあったようにも思えます。暗くて政治色もある映画ですが、下っ端の芸人は活き活きとし、その日を暮らしを楽しんでいるといった感じで、その部分の影響を受けているかと。
時代考証で頭を悩ませる純文学もどきの作品は、また執筆する所存です。それよりも、まず異能力バトルシーン、ああ、頭が…
御作の続きも楽しみにしています。チャオ!(これ「またね」で良いんだっけか)
完結おめでとうございます🎉✨😆✨🎊
レビューの後半、近々加筆させていただきますので、よろしくお願いいたします。
作者からの返信
倉沢トモエさま
こちらこそ、末永くご支援頂きまして、勿体ない限りでございます。
粗筋はネタバレ回避の意図から微妙な表現となり、お手数をお掛けします。
「少女出て来んやん」と言われても仕方がない書き方で、読者諸氏を欺いている感覚があるような、ないような。
遂に完結でございますね🌸
章一郎をはじめとした彼らを思うと、もう新たに読めないのか😢という気持ちと、万朶の桜花に華々しく包まれた幸せな気持ちで一杯でございます💞
瑞穂ちゃん✨ 優雅な指先で華麗に奏でる彼女との再会も凄く喜ばしいです✨
章一郎が物語を彼女へと語った後、
白夜と極夜ちゃん達と出会い、仲間達と再会して溶け込んで往くのであろう日々に、花弁を撒いて祝福致します🌸
妖しい美しさの曲芸と、彼らの生き様に魅了されました✨
異形の器の中に秘められた、私達と同じ魂の呼吸がある素敵な物語を、有難うございます✨
作者からの返信
鳥兎子さま
ご支援の賜物でございます。最後までお付き合い頂き、曲芸団一同と共に胸が熱くなる思いです。
前半のヒロインさん、最後の最後に登場して作者的には予定通りであっても「台詞少なくないかしら?」と怒られそうな、そんな雰囲気も…
普通ではない身体を持つ者が、徐々に気にしなくって、どこにでも居そうな気のいい兄ちゃんになる過程が描けたのか、どうか。
時間軸は短く、冒頭のテント設営シーンから高原の桜が咲くまで、約一カ月。数えてみたら意外なほど短期間で、これには作者もびっくりです。
物語の隠し玉的要素だったカストラートに関することなど、漫ろに近況ノートに記す所存です。
完結おめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。
今爽やかな春の風が心にそよいでいるような、そんな余韻を味わっています。
活動弁士の語り口のように、滑らかで躍動感のある語り口。紡がれる物語は波瀾万丈で、切なくて、時にクスリと笑いを添える、色とりどりの輝きに満ちていました。
登場人物の皆さんは、みんな色々な事を抱えているけれど、とても優しい人々でした。近いうちに皆が再開できて、極夜と白夜を加え、そこに瑞穂も合流して・・・。
そんな、温かな未来を想像しています。
章一郎が真っ赤な顔でカメオの事を話す日の事も、きっと来るのでしょうね。
素晴しい物語を、ありがとうございました。
作者からの返信
堀井菖蒲さま
こちらこそ週間PV1〜2の苦しい時から応援して頂きまして、感謝の念に堪えません。
ラストに満開の桜があって、引きの絵になる感じだと収まりがよく、当初、想定していたエピローグは下書きもせず、カットとなりました。どうやっても蛇足感が強く、取り零した伏線の「回収祭り」に…
哀れな身の上の者は例外なく救い出す、というのを創作の信条にしてますので、この後、誰かが悲劇に見舞われるような裏設定はありません。
年代の特定など言い訳がましいことを近況ノートにアップする予定です。
読了させて頂きました!
畸形の曲芸団、気障な悪党、カストラートの双子、手に汗握る冒険活劇――どれもが昭和初期の世界観にマッチしており、まるで其の当時に書かれた小説の様で本当に好みに突き刺さり、大満足の作品でした。又、何時かゆっくりと読み返したいと思います‼
前に頂いた返信コメントに書かれていた、此の時代を舞台にした作品は――「之から先、戦争が始まり」と……紋切型に悲壮感を煽り、悲劇がなければいけない様な風潮が確かに有りますね。私もそう思います。しかし、当時を生きていた庶民達は、そんな悲惨な未来を想像してはいなかったでしょう。唯、痛快に楽しい其の瞬間を切り取った『今』で終わる完結の仕方も良いですね。後日譚は無くとも彼、彼女等の未来は辛くとも楽しいものであると其々が想像すればいい――小説なのだから、どんな時代背景でも色々な世界線があって然りですよね。
長文にて失礼いたしました。素敵な作品に出逢えた事を嬉しく思います。楽しい時間を有難う御座いました‼
作者からの返信
綾杉模様さま
最後までお付き合い頂きまして、有り難う御座ゐ〼。
そして身に余るコメント、たいへん光栄です。
時代設定は、多分に個人の趣味なのですが、現代なら警察沙汰になること必至の無法な手術や、ドサ回りの小さなサーカス団など、逆に自由度があると思って書き進めました。高度成長期でも無理があるはずです。
大いに参考にした大正期の谷崎や戦前の横溝の作品には、どこかのんびりした趣きがあって好きなのです。連絡手段がなく、一度、離れ離れになってしまうと再会が難しかったり、全体として周辺の情報が少なかったり。
その一方、生活習慣は戦争直後と余り変わらず、現在にも通じる感覚があるなど明治・大正に比べて描き易い部分もあります。史実に関しては、最終的にウラが取り切れず、熱海の花街を始め、曖昧にして地名を省きましたが、資料集めも嫌いではなく、意外と楽しめました。
物語のラストの場面から日米開戦まで二年ほどになりますが、それはそれ、という感じでハッピーエンドなのです。当初、用意していた戦後のエピローグは蛇足の域を出ず、カットしました。
改めて読了して頂いたこと、座員一同と双子ちゃんに代わって、感謝を申し上げます。