このレビューは、本作途中からのネタバレを含みます。しかし、あえてネタバレなしの設定としました。ネタバレ部分に関しては十分に行間をとることで一応の配慮をしておりますが、「ネタバレなんか嫌に決まっている!」という方は、すぐさま本作をお読みいただければ幸いです。胸を張って「面白い」と申し上げます。そして読み進めて頂き、私が初読時に抱いたのと同じようにお思いになったなら、これに勝る喜びはございません。それではレビュー(というより作者宛ての感想)本文へと参ります。
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一通目を読んで、ああ素敵なラブレターだなと思いました。これから書簡の遣り取りを通して甘酸っぱい恋模様が描かれるのだろうな、と想像したのです。
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そんなことは無かった。
まさかのコメディが始まりました。よくもっ! よくも騙してくれたなww! いや、一通目からおかしなところがちらほらとあったな。
そこからはツッコむばかりで、ほぼ笑いっぱなしでした。ほぼ。もう十通目は、大笑いです。一鳥としては、鳥類が物語を彩っていて嬉しい。鳩が心配です。
そして改めて見れば、この書簡集が甘酸っぱいラブレターの遣り取りであることも確かで、無かったと思ったものがありました。