最終話 ハーレムっ!

 真奈美は俺のモノだ。彩乃も俺のモノだ。


 そう、俺は二人の女の子と付き合うことになったのだ。それが妹にバレて「お兄ちゃん、凄いね……」とドン引きされたよ。


 妹の反応は普通だ。二人の女の子と付き合うなんて世界の理から外れている。非常識だ。

 けど、俺たちはこの歪な関係に不満を抱いていない。


 彩乃も真奈美も納得している。もちろん、俺も納得している。なら別にいいんじゃないかな?


 今は彩乃も真奈美も仲良しだ。たまに二人だけで遊んでいるらしい。仲良くしている二人を見ていると、こっちまで嬉しくなる。


 ずっとこんな時間が続いてほしい。なんてことを思っていると、急に彩乃が「赤ちゃん、できたかも……」と俺に報告してきた。


 彩乃が妊娠? おいおい嘘だろ?


 気になった俺と彩乃はドラッグストアに行って、妊娠検査薬を購入した。

 結果、陽性反応が出た。そう、彩乃は妊娠してしまったのだ。


 だが謎だ。俺たちは一回も生でしたことがない。

 ちゃんと薄いアレを付けてエッチしていた。なのに、どうして彩乃は妊娠したんだ?


 いや、待て……。


 彩乃と一回だけ生でしたことがある。12月25日、クリスマスの日に俺たちはソファの上で愛し合った。その日は薄いアレを使わなかった。


 そう、クリスマスの日に俺たちは後先考えずに生でしてしまったんだ。そのせいで彩乃は妊娠してしまったのか。それを知って真奈美がムクーっと頬を膨らませる。怒っているようだ。


「彩乃ちゃんだけズルいっ。私も妊娠したいっ」

「え? ま、真奈美も妊娠したいの……?」

「うんっ、早く雄太くんの赤ちゃん産みたいよっ。ねぇお願いっ、私とも生でエッチしてっ」

「い、いや……流石に生はまずっ――」


 俺の言葉を遮るように彩乃が口を開いた。


「いいんじゃない? 二人とも生でエッチすれば? あっ、アタシも二人のエッチに参加していい?」

「うんっ、いいよ。今日も三人でシよっか。雄太くん、それでいいよね?」

「はぁ……分かったよ。今日は生でするかっ」

「「うんっ♡」」


 今日、俺たちはベッドの上で激しい運動をした。しかも今回は生だ。


 二人と生でするのは最高だったよ。興奮しすぎて連続で20回もしてしまった。


「はぁ……はぁ……はぁ……今日の雄太凄すぎるよっ。連続で20回はヤバいって」

「だね……何回も気絶しそうになったもんっ。雄太くんって本当に人間?」

「人間に決まってるだろ。ただちょっとだけ性欲が強いだけだよ。まぁ高校生ならこれぐらい普通だと思うけど」

「いやいや、普通の高校生は連続で20回もできないと思うよ? そうだよね、真奈美ちゃん?」

「うん、普通の高校生は絶対無理だよっ……」


 やっぱり、俺って性欲強いのかな? いやいや、そんなことないと思うけど。

 高校生なら連続で20回ぐらい余裕だよな? そうだよな?


「なぁ二人とも。もう一回エッチしようぜ」

「「は……?」」


 俺の提案に二人は目を見開く。


「あ、アンタ、20回もしたのにまだエッチできるの?」

「当たり前だろっ。あと100回は相手してもらうからな」


「100回も雄太くんの相手できないよっ。私死んじゃうっ……」

「アタシも100回は無理だよっ……ねぇ雄太、もうちょっとだけ休憩しない?」

「休憩? そんなの必要ないだろ? ほらほらさっきの続きするぞ」

「えっ!? あっ、ちょっと!? 雄太!? ほ、本当に100回もすんの? 流石にそれは――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

「えっ!? ゆ、雄太くんっ!? 100回は本当に死んじゃ――きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


 今日、俺たちは100回もベッドの上で愛し合った。

 途中で真奈美と彩乃は気絶したよ。けど、凄く幸せそうだった。



 ◇◇◇




「最近の雄太くんは本当に凄いね……本当に100回もできるとは思わなかったよ」

「あれはビックリしたよね。雄太アンタ絶対人間じゃないよっ」

「だねっ、雄太くんは性欲魔神だよっ」


「性欲魔神ってなんだよっ。俺は普通の高校生だって言ってるだろ?」

「普通の高校生は連続で100回も無理だと思うよ。ねぇ真奈美ちゃん?」

「うんっ、絶対無理だと思う。雄太くんは――きゃっ♡ もう雄太くんったらどこ触ってんの?」

「おっぱい触ったらダメ?」

「ううん、雄太くんだったらいいよ。ほらもっと触って」

「アタシのおっぱいも触っていいよ」

「サンキュー、二人とも」

 

 俺は右手で真奈美の胸を触る。左手で彩乃の胸を触る。あぁぁ~、最高だっ。


「この人、私と彩乃ちゃんのおっぱい同時に揉んでるんだけど」

「うわぁぁ、めっちゃ贅沢なことしてるっ……」

「二人のおっぱい同時に揉むの最高っ! お母さんっ! 俺のこと産んでくれてありがとうっ! 俺、この二人と幸せになるよっ!」


 俺がそう言うと、真奈美と彩乃は「ぷくく」と笑う。


「ねぇ雄太、アタシと真奈美ちゃん以外の女の子と浮気したらダメだよ? ねぇ分かってる?」

「そうだよ、雄太くんっ。私と彩乃ちゃん以外の女の子とエッチしたら、マジで許さないからね?」

「お、おう……分かったよ。絶対に浮気しませんっ。約束します」


 俺はそう言って真奈美の唇に軽くキスする。彩乃の唇にも軽くキスした。

 すると、二人は「えへへ」と幸せそうな笑顔を浮かべる。

 やっぱり、この二人は可愛いなぁ。


「さてと、あと一回だけヤるか」

「ぷくく、雄太くんは本当にお猿さんだね。どうする、彩乃ちゃん?」

「まぁいいんじゃない? アタシもあと一回だけシたかったし」

「ふふ、じゃああと一回だけイチャラブしよっか」

「おうっ」

















 完結

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結婚するまでキスはダメ 理亜 @ria012345

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