エピローグ 不死革命
〓〓〓 Bird 3 〓〓〓
小泉がつぶやく。
「そういえば今日、誕生日だった…」
28歳、独身。
この歳になっても当選くじを拾い、一発逆転できると本気で信じていた。まぶしい朝日も見なくなる。そう、まるで便器の底だよ。不満だけは垂れ流し。そのくせ誰かの後ろを歩き、見つからないように頭を下げる。
そして、今回が初めての主役であった。そのお題は底辺のクズが怨霊におびえる笑いもの。しかも、ハンマーを片手に操られてしまったのだろうか?
そうだ、親泣かせ。ずっと、この廃病院だけでなく、将来をさまよっていた。出口もなく、あきらめていた。
どこからか風が吹き込む。
何か消毒の臭いだろうか? そのとき、血に飢えたハンマーがそっとささやいた。
『そうでもないよ。目の前を見て! あれが出口!』
白いカーテンは、ほがらかになびいている。自由に、そして軽やかに!
そうだ、行け! 小泉の参上なんだって! 栄光に向かって、走り出せ!
外からは朱色の星が輝いて見える。小泉は駆け出す。カーテンへ向かって一直線。窓から翼を広げる。夜空は見方だ! 力いっぱい、踏み出した。
ギヒヒヒヒッ!
雑草の中、8㎜は彼の幸せそうな横顔を映していた。
行こうぜ!俺がレイプした女が幽霊になって有名になってるよ。 シバゼミ @shibazemi
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