副作用

特殊能力は突然に…

ある日、僕はどこかから声が聞こえ飛び上がった。

でも、人の影はなく、いたのは窓辺にいた小さな鳥だった。

鳥は話せるわけないと思い二度寝しようとすると、「勇者様！」とまた声が聞こえた。でも、人影はない。

僕は、鳥が喋っているとやっと気づいた。

「どうしてお前は喋れるんだ？」

インコではなさそうに見えたので尋ねたが、鳥がこたえるわけないだろ。

「それは勇者様の特殊能力です。」

…やっぱり喋った。

その日から、俺は孤独を感じた時その鳥と会話するようになった。

周りからは鳥が何言ってるかわからないから完全に独り言だと思われて不審者扱いされるけど…