赤い実(恋心)を失くしてしまった「僕」がお菓子の食べ歩きが好きな女の子に、あることを依頼してというミステリー?のような作品です。ramia 様の作品は、メルヘンチックで癒されるものばかりです。けれどアップルパイ好きな私としましては、この作品は是非お薦めしたい一品です。一緒にご賞味あ~れ!!
リズムをもって書かれる詩が心地よく、物語は恋の甘酸っぱさをかもしだします。きれいな作品。
比喩的・抽象的な詩ながらも、断片的なシーンが色鮮やかに思い浮かびます。思春期に無くした初恋の果実――失恋から始まる、最初は少し切ないストーリーのはずなのに、リズミカルでなんだか楽しく読み進められます。外はサクサク、中は甘いアップルパイ。火傷しないくらいのちょうどいい温かさで、ほっこりします。