奉仕される側からの奉仕する側への逆転が描かれた、一種の転倒的SM小説。艷やかな筆致が紡ぎ出す背徳的な官能描写がその複雑な心理への解像感を増している。……あとはもう……読め。以上だ。
この物語のすごいところは、直球な描写が散りばめられていても、ただの性描写ありのどすけべなお話ではないというところです。作中、とある言葉が出てきます。まさしくその言葉通り。読んでいて「こういうことか」と最後はぞくぞくしました。読み終えた後の満足度は非常に高く、一度読んでみてください。