第二章 学校生活

俺は焦りながら自転車を漕ぎ学校へと向かっていた。


自転車を漕いでいると、車の長い行列 横断歩道を渡る小学生 地面に舞い落ちる桜


が視界に入った。地面に舞い落ちた桜の花びらがまるで絨毯のようになっている。


俺は奇麗だなっと思いながら再び自転車を漕いだ。学校に着き俺は急いで自転車を置き、


教室へと急いだ。教室にもう既に朝の会が終わりそうだった。『上野 橋山 佐藤・・・』


先生が次々とクラスメートの名前を読み上げていく。


『山口~山口は居ないのか~?』俺は教室のドア勢いよく開けて、


『すいません!先生遅れました~!!』『山口!お前今日も遅刻かよ!まったく・・・


これで2日連続だぞ~!』俺はそう言われ『すいません!先生以後気を付けます~』


『いいから早く席に座りなさい。』 俺はそう言われ席に座った。


『山口君今日も遅刻したの?』そう言われ振り向くとクラスメートの


春華だった。『うるせーな~無遅刻無欠席のお前だけには言われたくないね。』


俺がそう言うと春華が反論してきた。


『そういう風にいうなら少しくらい早起きしなさいよね。


私は山口君と違って夜更かししないし朝自分から起きれてるし!』


『俺だって朝ごはん毎朝食べて夜更かしせずに寝てるし!』


俺がそう言うと春華は『じゃあ何で毎朝遅刻するのよ?』


春華にそう言われ俺は返す言葉が無くなった。


『こら~山口 松山静かにしろ~!』


先生にそう言われ俺は我に返った。


周りを見渡すとクスクスと笑い声が聞こえてきた。


『恥ずかしー!!授業中に目立っちまった!』


俺はそう思いながらも何とか授業を聞いた。


『今日の授業はここまでだ。みんなしっかり予習してくるように!』


『起立!礼!ありがとうございました』


やっと授業が終わった。


ぼっーとしながら机に突っ伏していると、


また誰かが話しかけてきた。


『おっはよー俊也!』


誰かと思い振り向くと、


そこには同じクラスメートの大介がいた。


『おはよー。大介ー』


『俊也お前また遅刻して来たのかー?』


『うるせーな大介だっていつも遅刻してるだろ。』


『まあな。』


『あー次の英語やりたくねーな。』


『何言ってんだよ。大介お前今日も追試あるんだろ?』


『だってガチでなんて言ってるか分からねぇんだもん』


『俊也はいいよな~英語得意で。何でそんなに得意


なんだ?』


『俺にもわかんね。』


『何でだよ笑』


『さぁ笑』


そして時間は流れ昼食の時間になった。


『あ~やっと弁当が食えるぜ~』


『俺も腹減った~』


『早く食おうぜ~。』


『おう。』


『いただきます!』


『さぁて今日の俊也くんの弁当の中身は何かな~』


『ちょw大介w勝手に覗くなよ~w』


『いいじゃんか~wべつにぃ~w』


『さぁてどんな弁当かなぁ~』 パカッ


『俊也お前まだタコさん作ってもらってるのかよ~w』


『ちょwやめろよ~w』


『山口君タコウインナー作ってもらってるの?』


『そうだけど。』


『みてもいい?』


『おう』


『うわ可愛い!これ誰に作ってもらってるの?』


『母さん』


『へぇ~お母さんか~。』


『山口君のお母さんって料理得意なの?』


『まぁまぁかな。』


『そっか。』


『もし良かったらなんだけどさ、山口君のお母さん


から料理教わりたいんだけどいいかな?』


『えっ?良いの?』


『うん。なんていうか私あんま料理が得意なくて。


それで教わりたいなって思ったんだ。』


『そうなんだ。今度聞いてみるわ』


『うん。ありがと。』


『かーっ!良いな~俊也!女子を家に招くなんて!』


『まだ決まってねーし。それより大介も弁当見せろよ~』


『しゃーねーな。見せてやるよ!』


『じゃーん!揚げ物弁当だぜ!』


『えー!良いなぁお前~!』


『いいだろぉ。欲しかったらくれてやんよ。


『別にいらねーし。自分ので足りてるし。』


『またまたぁ。無理しなくてもいいんだよ?』


その時、


キーンコーンカーンコーン


『うわっ!チャイムなりおった!


早く食わねーと!!』


『可哀そうw』


『誰のせいでこうなったと・・・!!」


『ごめんごめんw』


『とにかく早く食わねーと。


大介も早く食えよー!』


『はーい』


そして弁当箱を平らげ午後の授業も終わり、


あっという間にHRの時間になった。


『それじゃあみんなくれぐれも怪我と事故には気を付けるように!


さようなら』


『なぁ放課後になったけど何して帰る?』


『とりまあれっしょ!』


『何だよ?』


『ゲーセンして帰る!』


『昨日行ったばっかじゃん』


『でも俺は今すごくゲーセンに行きたい気分なんだよ!』


『お前はいつもゲーセンだろ?』


『まぁな笑』


『ゲーセン行ってあげてもいいけどその代わり


次は俺の行きたい場所に行きたい場所に行くからな?』


『オッケー!』


『それじゃあ早速ゲーセンにいっくぞぉ~!!』


『おう!』


数時間後


『はぁーやっぱゲーセンはいつ行っても神だわぁ~』


『お前はしゃぎ過ぎw』


『まぁなw』


『まぁいいんだけどw』


『良いんかいw』


『うんw』




『それじゃあ俺こっちだから。』


『おう。』


『また遊ぼうな~』


『おう。気を付けて帰れよ~!』


『はーい。』


 今日もなんだかんだ言って平凡な一日だったなぁ。


俺はそう思いながら帰路についた。次何して遊ぼうかな~


何となく次の予定を考えていると、


ピロンッっとスマホが鳴った。


誰からだろうと思いスマホを覗くと春華からだった。


『今日のお昼話した料理の事なんだけど、さっきお母さんにその事を


話したら行ってもいいよだって!』


『良かったじゃん。』


『あとは料理を教えてもらえる日が決まれば良いんだけど。


来週の週末とか空いてる?』


『土曜日なら空いてるよ。』


『ほんと?!やったー!あとはお母さんが来週の土曜日休みかどうか聞いてこないと!


教えてくれてありがとう!また連絡するね~』


『おう。』


なんか春華の奴すげぇ嬉しそうだったな。


そう思いながら俺はスマホの電源を切って再び帰路に着いた。


家に着き俺はドアを開けた。


『ただいま』


『お帰り~随分遅かったわね。』


『ちょっと道が混んでて。』


『そう。,まあいいわ。早く手洗って着替えなさい。』


俺は手を洗い終わった後自室に入った。


私服に着替えた後スマホを起動した。


俺はスマホを眺めながらさっき春華から送られてきたメッセージに


見入った。


『後で話そうかな。』


そう考えているとリビングから母の声が聞こえてきた。


『俊也~ごはんよ。』


俺はそう言われリビングへと降りた。


『いただきます。』


今日の夕飯は俺の好きなハンバーグだった。


黙々と夕飯を食べながら俺は聞いた。


『ねぇ母さん。』


『ん?どうしたの?』


『実はなんだけどさ、』


『うん。』


『今日の弁当時間の時に隣の席の春華話しかけられて』


『うん』


『母さんが作ったたこさんウインナーを見て、母さんから


料理を教わりたいって言ってた。』


『料理を教えるのは別に良いんだけどいつ頃がいいかしら?』


『その事なんだけど、来週の土曜日なら空いてるって言ったら


その日に来る事になった。』


『そうなの。まぁ別にその日は特にやることもないし全然いいけど。』


『じゃあ土曜日でいい?』


『良いわよ』




俺は再び部屋に入りベットに寝転がった。


『まぁ取りあえず日にちが決まってよかった。


あっそうだ。春華にメッセージ送らないと。』


そう言いながらスマホ開き春華にメッセージ


を送った。


『春華~料理の件OKだったよ。』


『えっ?!マジ?!行ってもいいの?!』


『良いよ』


『わ~山口君ありがと~!感謝感謝!』


『どういたしまして。』


『じゃあ私お風呂入らないと!じゃあね~山口君また明日ね~』


『じゃね~』


ふぅ・・・


俺も風呂入るか~


『あ~風呂めっちゃ気持ちい~やっぱこの疲れが取れていく


感じが良いんだよなぁ。』




『俊也~いつまでお風呂入ってるの~


早く上がりなさい~』


『今上がる~』


そういや俺もうどれくらい入ってるんだ?


ふと、風呂場の時計を見ると、


うわっ!もう40分も入ってんじゃん!


いい加減上がるか~』


俺はすぐに風呂から上がり、パジャマに着替え、


歯を磨いた。


時計の時刻は10時半を過ぎていた。


『おやすみ。父さん母さん。』


『おやすみ俊也』


『おやすみ。』


両親にあいさつした後、


俺は部屋を暗くした。


『明日も平凡な日々がやってくるんだろうなぁ』


そう思いながら俺は深い眠りへと着いた。

 平凡な日常が崩れるとも知らずに

     

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