闇に叫べ！5 和歌山殺人事件

第3話

　6月26日

　ビックカメラがコジマを子会社化。

　消費税を2014年4月1日から8%、2015年10月から10%に引き上げる消費税法改正案が衆議院本会議で可決、民主党議員73人（反対57、棄権16）が造反。

　正午前、小倉は番所庭園という雑賀崎にある庭園にやってきた。残間と呂宋は後をつけていた。

　雑賀崎西端、和歌浦湾に突き出た岬「番所の鼻」にある芝生庭園である。庭園のある岬は江戸時代より紀州藩の海上への見張り番所が置かれた場所であったことから「番所の鼻」と呼ばれ、当庭園はその見張り番所の跡地を整備したものである。当庭園は紀伊水道に浮かぶ大島（男島）、中ノ島（女島）、双子島を眼前に望む景勝の地であり、夕日の名所としても知られる。

　和歌山市万葉めぐりコースおよび、せとうち夢海道50景に選定されている。

　印刷会社社員の息子として生まれ育った中村は、将来への夢が持てず遊興に耽る日々を過ごしていた。故郷の三重に居辛くなった中村は和歌山で女性との関係を求めるが、目的を達することが出来ないまま放浪の生活に入る。キャバクラで地元の博徒といざこざを起こした際、彼は二宮孝則という親分と引き合わされる。いざこざの相手の坂東三津五郎に似た香坂三郎は二宮の子分の代表格であり、中村も二宮の一家に組み入れられる。中村は志保というナースと親密になるが、やがてホステスの涼香に心移りし、志保は中村の前から姿を消す。涼香は二宮孝則と対立する今村の息の掛かった人物であり、今村は二宮に反発。脱走した涼香は中村を頼り、中村は花山温泉の瀬尾の許に涼香の身柄を預ける。瀬尾は尾藤イサオに似てる。『あしたのジョー』の『明日はどっちだ』を歌ってる歌手だ。香坂は二宮と袂を分かち、中村に帯同。今村の襲撃を受けた二宮は再起不能の状態に陥る。中村は関係者に挨拶をさせたいと涼香を外へ連れ出すが、戻った時は中村一人であった。彼は涼香が瀬尾に縛られるのを嫌ったのだ。激怒した瀬尾は中村を砂浜へ連れ出し、ステッキで殴打する。中村は耐え抜き、「覚えていやがれ！」と捨て台詞を吐いた。

　6月27日

　関西電力の株主総会で原発全廃を求める大阪市からの提案を否決。

　東京電力の株主総会において、公的資金投入による同社の事実上の国有化を正式に承認。

　夕方、竜崎と菜奈は花山温泉にやってきた。

　花山温泉は、海岸まで続いている紀ノ川の河口部の沖積平野と、その東側の丘陵地とが接する付近に位置している 。 また、阪和自動車道沿いの西側に有り、阪和自動車道を挟んで東側には、花山と呼ばれる標高77 mの山も有る。この花山の南麓は、花山団地として宅地整備された。花山温泉には、一軒宿の「花山温泉」が存在し、鳴神貝塚と隣接している 。

　宿泊利用以外に、日帰り入浴も受け付けている。温泉水には溶存物質が多く、湯口や風呂には湯の華が析出し、付着している。なお、源泉温度そのままの低温浴槽と、加熱した浴槽とが設けられており、これらを交互に入浴する事も可能である。

　鉄道では、日前宮駅が最寄り駅であり、そこから東北東に約1.2 km程度の距離である。なお、和歌山駅から見ると、ほぼ和歌山県道145号鳴神木広線を東へ進む経路で、約3 kmの距離が有る。 和歌山駅から路線バスに乗る方法も有るものの、花山温泉へ直行する路線バスは運行されておらず、最寄りのバス停からでも500 m程度の距離が有る 。 いずれの駅からでも、もし阪和自動車道の橋脚の下を通り過ぎた場合には、東へ行き過ぎである。

　花山温泉にやってきたのは捜査とは無関係だ。温泉に入ってから情事を交わした。

　菜奈はショーツをずらして秘部を撫でられると下半身を痙攣させた。

　わざとなのか、たまに指が敏感な突起に当たる。その度にピクンッと身体が反応してしまうのが恥ずかしくて堪らない。

「あぁ…ッ」

　圧迫感はあるものの、抜き差しされる指が気持ち良くて甘い声が漏れる。

「菜奈」

「んっ、あぁ……ッ…竜崎さん……」

「イッていいよ」

「やっ……指、止め…てッ……あっ…ん…」

　腰がガクガクしてくると、竜崎は菜奈を集中的に攻めてくる。

「だめっ…イッちゃ……ぅ…ああぁあッ！！！」

　絶頂を迎えて息切れをする私に、さらに追い打ちをかけるように吏生さんは私の足を大きく広げた。

「なにっ…やだっ！」

「気持ちいい？」

「やだ…っ…、きたな…ぃ…から……」

「そんな事ないよ、舐めながら入れてあげる」

「やめッ……んあぁッ！！」

　敏感過ぎる突起を舐めたり吸われたりして、何度目か分からない絶頂に痙攣が止まらない。

「お返ししたげる」

　菜奈は竜崎のペニスをフェラチオしてやった。

　欲しくて欲しくてウズウズしている姿を拝みつつギリギリのところまでしゃぶり尽くす。

　菜奈は根元から亀頭まで甜め上げた。

「あっ……あっあっ…もう出ちゃうよ、菜奈お願い」

「私が上で良いの？」

「うん、今日は上でイかせまくる」

「あら、自信たっぷりね」

「最初は手加減して…？」

「んふふ、わかった」

　跨って腰を下ろしたらズププ…と亀頭が挿入ってきた。

　肩に手をついて最初はM字に開いて垂直ピストンで優しく攻める。

　目を閉じて我慢してる菜奈の姿が愛おしいと竜崎は思った。

　今度は竜崎から抱き締められ下から激しくピストンしてきた。

　急にきたから思いきり子宮口に当たり絶頂させられる。

　6月28日

　最高裁、朝鮮総連本部ビル売却問題で、朝鮮総連本部ビルの登記移転が仮装売買であったとする東京地方裁判所、東京高等裁判所の判決を支持し控訴を棄却。7月10日、整理回収機構により朝鮮総連本部の土地建物が競売となる。

　北九州市戸畑区の住宅街でロケットランチャーが発見され住民が一時避難。

　園田高弘はファミレスで暴れるヤクザを刺したため、傷害罪で紀州刑務所に3年服役する。園田は『ちびまる子ちゃん』のブー太郎に似ている。出所した園田はあてもなく紀伊駅へ向かう。

　紀伊駅は、和歌山県和歌山市北野にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）阪和線の駅である。紀伊駅前でナンパをした。キーハンターって野際陽子主演のアクションドラマがあったな？結局、誰もかからなかった。

　当駅周辺は1959年（昭和34年）に和歌山市へ編入されるまで海草郡紀伊村だったところで、駅名もこれによる。当駅西方の和歌山市府中（旧・紀伊村大字府中）に鎮座する府守神社が紀伊国の国府跡と伝わり、旧国名をそのまま名乗る自治体を形成していた。

　駅周辺には和歌山市立紀伊小学校、和歌山市立紀伊中学校、和歌山県立紀伊コスモス支援学校、上野廃寺跡、川辺王子跡、紀ノ川サービスエリア、日本郵便 紀伊駅前郵便局、FUJIYA紀伊駅前店、和歌山バス定期券発行場などがある。

　園田は阪和線に乗り込んだ。園田は乗っていた電車の中でスリの名手・ベッキーに似た知夫地月美（ちぶちつきみ）に、SUIKAをスられ、隣の六十谷（むそた）駅の改札で駅員と押し問答になるが、二宮孝則と名乗る男に助けられる。二宮は黒澤組の若頭であった。黒澤組組長・黒澤賢はある日二宮に、対立する今村組組長・今村貴一の暗殺を命じる。今村組の事務所に乗り込んだ二宮は返り討ちに遭い、怪我を負う。ひそかにあとをつけていた園田が加勢し、貴一を切りつけるが、取り逃がす。園田に介抱された貴一は彼を組に誘うが、ヤクザ組織を嫌う園田は断る。

　7月2日の夜、園田は人身売買罪の容疑で警察に連行されるが、身に覚えがないことだった。釈放後、国見照之率いる女衒集団が園田に詫びを入れ、足を洗うことを誓う。園田は、自分と同様に既存組織にしがらみのないたちと兄弟分となって愚連隊を形成し、新たな生活のためにノミ屋を開帳するが、場所が黒澤組の縄張り内であったため、組の幹部・中村とトラブルとなる。そこへ二宮が仲裁に入り、中村に30万円の詫び料を支払うという条件がまとまる。偶然、和歌山駅近くのコンビニでスリ師の月美と再会した園田は、月美から金をむしり取るが、50万円には足りなかった。そのまま仕方なく黒澤組に出向いた園田は、二宮が金を立て替えたことを知る。しかしその金はもともと黒澤の資金であったことから、実質として園田の詫びが成立しなかった。また、このことで二宮が組の金を私的に使い込んだようにみなされることになり、二宮は組織の中で立場が危うくなる。

　二宮からの借りを返すために園田が思案していたところ、月美がパクリ屋稼業に乗り出すことを提案する。園田・国見・月美たちは銀行員を装って企業から3000万円分の融通手形をだまし取ることに成功する。園田と国見の前に手形の買い取り屋を自称する虎井夏彦（坊屋春道似）が現れ、どこかへ案内されるが、着いた先は黒澤組の事務所だった。今村組との縄張り争いのために大金を求める黒澤らは、この手形を力づくで奪おうとするが、すでに偽物にすり替えたあとだった。収まらない黒澤は二宮に園田の処刑を命じる。二宮が迷いながらドスを抜いたところに、二宮のおじで黒澤の兄弟分である新見沼男が現れ、事態の収拾を申し出る。

　手形の入手をあきらめきれない黒澤は、手形の隠し場所に出向いた国見と、その弟分の根津則夫を子分に尾行させ、射殺させる。

　そこへ駆け付けた園田と二宮は、それぞれの持つ仁義のため、その場で果たし合いを行わざるを得なくなる。しかしドスを持って組み合った際、二宮はわざと腕を下げて園田のドスを受け、絶命する。

　二宮は死ぬ前に「兄貴を殺したことが祟ったんだな」と言い残した。動機については分からずじまいだ。

　新見は甥の仇を取るため、黒澤たちがいる宴会の場に乗り込み、目の前で兄弟盃を叩き割ってみせ、さらに黒澤を襲うが蛻の殻だった。