第3話2 女将のレシピ(エビマヨ)
その日、ぷりぷりで美味しそうなエビが店に並んでいた。
これで中華とか、いいかも!
エビチリ?
んー、お義母さんは辛いのあまり得意ではし。
そうだ、エビマヨにしましょう。
◇ ◇
エビは汚れを水洗いして下味をもみ込む。
出てきた水気を拭いたら、肌着のつもりで小麦粉をまとわせる。
衣はちょっと力を入れて、小麦粉、片栗粉、卵を合わせてしっかりと。
エビにこの衣をたっぷり絡めたら、油でカラリと揚げて。
そうそう、揚げすぎてパサパサにならないように気をつけないと。
ソースは、マヨネーズに。
あ、レモンがないから、柚子でいいかしら。
柚子の搾り汁を加えて、コンデンスミルクを少々。
うん、甘くて美味しい。
最後に生クリームをしっかり混ぜて、これで良し!
マヨネーズソースにエビを絡めて、出来上がり。
◇ ◇
あ、ちょっとたくさん作り過ぎたかもしれない。
半分ほど取り分けて、明日食べようかしら。
そんなことを考えていたら、勝手口がトントンと音を立てた。
折よくお客様の登場だ。
いつもの旦那さんが今夜は珍しく連れを伴っておられた。
旦那さんの背中に隠れるように、実直そうな若者が申し訳なさそうに立っていた。
彼のおなかが「ぐうぅ」と鳴った。
まあ、どうぞ。
え?
外で待つ?
まぁ、そんなところでは冷えますよ。
中へおはいりなさい。
ちょうど、今…。
あの、残り物で申し訳ないんだけど。
良かったらこれ、お二人でどうですか?
※※※※※※※※※※※※※※※
小鳥の女将さん。
美味しかったです!
写真はこちら。
https://kakuyomu.jp/users/9875hh564/news/16817330651282311466
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