第28話 もっとして、柚希……!

「ハァハァ、柚希、柚希……はやく……ひゃん!?」


「あむっ、ちゅぷっ……ちゅぷっ、んっちゅ……」


「あんっ、柚希……うぅんんっ!!!」

 我慢できずに、俺は黒ビキニ姿の美鈴のその張りがあって美味しそうなデコルテに思いっきり顔を埋め、お望みどおりに舌を使う。


 興奮して真っ赤になった美鈴のそれは感じたことがない味で。

 汗とか香水とか、シャンプーの匂いとか、美鈴のお肌とか……色々な香りと味が混ざって、甘くてしょっぱくて不思議な味。

「んんっ、柚希激し……はんっ、んゆっ……」


「ちゅぷっ、れろ、じゅぷっ……ハァハァ、美鈴が良いって言ったんだよ? そんな事言ってくれたら止められないよ、我慢してたもん……んっ、ちゅるっ……美鈴のここ、汗でしょっぱくて、でも甘い……んちゅ、じゅぷっ……」

 先週の俺なら、ここで我慢してだろう。

 というかいつもの俺なら女の子にこんなことする前にビビッてチキって逃げ出すために、話を逸らしてあたふたしていただろう。


「ハァハァ、柚希……んんっ、ゆずきぃ……」


「ちゃぷっ、れろ……ハァ、美鈴のここ、美味しいよ。舐めるたびに段々甘くなってくる。美鈴の味で美味しくなってく」

 でも、今の俺はもう我慢できないし、自分を抑えることも出来ない。

 ギュッと薄いビキニ一枚で、その柔肌を惜しげもなく俺に引っ付けてくる美鈴に、俺の我慢が効くはずがない。もちもちぽよぽよ柔らかくて、それでいて引き締まった身体を押し当てられて、逃げるような俺でもない。


 それに美鈴の事、いっぱい我慢してたから……本来はこの感覚が普通なのに、月曜にあんなことがあったせいで我慢せざるを得なくなっていたから。


 美鈴の事感じたくて、ずっとずーっと我慢してたから……それに美鈴も、我慢してくれてたみたいだし。甘えて欲しいって、いっぱいして欲しいって、俺に期待してくれてたみたいだし。

 そんな美鈴の期待を2度も裏切るわけにはいかない、美鈴の前で何度も意気地なしのところ見せたくない。


「んんっ、美味しい嬉しい。柚希が美鈴堪能してくれるの嬉しい……でも噛んじゃダメ、それらめ……跡ついちゃう、それに、気持ちよくて……あっ、んっ……」

 俺が首元を甘噛みするたびに、腰を握る美鈴の腕の力が強くなる。


 対照的に、俺の間に挟まった脚はガクガク震えて、その肉付きのいいナマのふとももを俺に擦りつけながら、今にも倒れこんでしまいそうで。

「ハァハァ、だって美鈴が我慢しなくていいって言ったから……ハァ、美鈴が俺の好きなようにシて、って言ったから……あむっ、ちゅぷっ……また甘くなってる。本当に可愛いよ、美鈴。美鈴のここ、俺大好き。大好きだよ、美鈴」


「んんんっ、言ってない、そんな事言ってない……で、でも大好き、好き……美鈴も、柚希にこうしてもらうの、好き、大好き……ハァハァ、でも、限界、もう気持ちよくて、好きすぎて……んっ、あむっ!」


「ハァハァ、俺も……俺も美鈴の……ひゃう!?」

 俺の腰をギュッと握っていた美鈴が、限界という風に可愛く鳴くと、その手を後ろに回して絡みつくように身体を押し当てながらぎゅーっ、と抱き着いてくる。

 そして顔を首元に埋めると、あむっと俺と同じように首元を甘噛みしてきて……んっ、あっ、み、美鈴?


「ハァハァ、仕返し……柚希ばっかり私の首にキスしてズルい。私も柚希にキスしたい、首にいっぱいしたい……それに、私ばっかり気持ちよくなるのもダメだし。柚希にも気持ちよくなってほしい……あむっ、ちゅぷっ……」


「いや、俺は良いよ。俺は美鈴の……ひゃぅ!?」


「ちゅぷっ、れろ……ふふっ、柚希の声可愛い、好き……柚希の可愛い声聞けて、美鈴嬉しい。柚希が喜んでくれてるみたいで、嬉しい……んちゅ、ちゅぷっ……えへへ、柚希のここも、美味しいよ」

 くすぐったい熱い息を俺の耳元で吐きながら、首元にまた柔らかい唇を当てる。


「んっ、んんっ……」


「んちゅ、んんっ……柚希、柚希……んっ……」

 今度は吸い尽くすように唇を窄めながら、舌で首元をチロチロと舐める。

 美鈴の長い舌の遣い方はすごく上手くて、それにギューッと身体に密着する熱くてふにゃふにゃな身体も相まって……ああ、やられっぱなしが俺じゃない!


「ちゅぷっ、ちゅる……んんっ! ハァハァ、柚希、急に、気持ちいい……好き、柚希のそれ……ハァハァ……」

 抱き着いてきた美鈴を俺もぎゅーっと隙間が無くなるくらいに密着して、その細い身体を抱きしめる。

 むにゅっとビキニ越しに接触する柔らかさに、ナマで触れる身体のふにふに感とか温かさを感じながら、もう一度美鈴の柔らかいところにキスをして。


「れろ、ちゅぷっ……ハァハァ、俺も美鈴に仕返し。俺ももっと、美鈴に気持ちよくなってもらいたい、もっと美鈴を楽しんでもらいたい……本当に可愛いよ、美鈴。俺も大好き、美鈴……んっ、あむっ……」


「うんっ、らめ、そんなに耳元で囁かないで……み、美鈴も! 美鈴も大好き、好き、柚希……あんっ、でもちょっと、タイム……んんっ! んんんっ!!!」

 真っ赤になって、激しくなる息遣いを隠すように、美鈴がまた俺の首元に唇を当てて、甘噛みを再開する。

 今度はもっと激しく、少し痛いくらいに首元に縋りつくように密着してきて。


「んんっ、美鈴……ハァハァ、美鈴、可愛い、好き、あんっ、んちゅ……ちゅぷっ、ちゅぱっ……」


「柚希、柚希……ハァハァ、大好き、柚希……んんっ、もっとして、もっと美鈴にキスして、もっと跡つけて……柚希の美鈴だってわかるように、もっと柚希でマーキングして……ハァハァ、柚希、もっと……ちゅぷっ、んちゅ……」


「はむっ、んんっ……ハァハァ、えっちだな、美鈴は……ちゅるっ、ちゅぷっ……んちゅ、ちゅぷっ……んんっ、ハァハァ……美鈴、美鈴……んんっ……」


「ハァハァ、柚希、えっちでいい、もっと……もっと、もっと……美鈴に柚希、ちょうだい、もっと柚希を……もっと柚希を、美鈴に……美鈴の事、もっとして……あんんっ!!!」

 そうして俺たちはお互いの首元に甘いキスをして。

 お互いの事をもっと感じられるように、ぎゅーっと密着して抱き合いながら、時間がわからなくなるくらいに、お互いの事を求め続けた。



 ☆


「んんっ、ゆじゅ……ハァハァ、ハァ……柚希、柚希……あむっ……ハァハァ」


「んんんっ、ん~……ハァハァ……美鈴」

 どれくらい時間が経っただろうか。

 二人ともずっと首元に甘噛みキスをし続けて、互いを求め続けて、息が苦しくなって……酸素が足りなくなって、顔が真っ赤になった俺たちは抱き合ったまま見つめ合う。


「んっ、あっ……美鈴、すごいことなってる。首、キスマークいっぱい。俺のキスマークでいっぱい……ハァ、んっ、それに大事なとこもすごいことなってる」


「んんっ、だって、柚希が……ハァハァ、柚希だって、美鈴のでいっぱいなってる。美鈴の跡、いっぱいついてる……ハァ、これでお互い、お互いのものだね。美鈴は柚希ので、柚希は美鈴の……ハァハァ、これで美鈴は柚希のものだね」

 顔を真っ赤にして、とろとろに蕩けた汗だくの美鈴が、俺を上目づかいで見つめながらそうはにかむ。

 密着して絡め合った脚には冷たくくちゅっと濡れた甘い感覚と、ぴちゃぴちゃと妖艶に響く水音が……美鈴、美鈴……ハァハァ……んんっ……!


「んっ、柚希何……あんっ、柚希……ゆずきぃ?」


「ハァハァ、美鈴……キスしたい。美鈴にキスしたい、本物キスしたい……美鈴の事、もっと感じたい……!」


「んっ、柚希、えっ……んんっ、あんっ……ん」

 少しだけ抵抗したけど、すぐに大人しくなって唇を突き出す。


「美鈴、美鈴……本当に可愛い、大好き……んっ」


「うんっ、柚希……んっ……はんっ! んんっ!!!」


「美鈴、美鈴……!?」

 俺も目を瞑って美鈴と唇を重ね……ようとした瞬間、感じたのは柔らかい美鈴の唇じゃなくて、それより少しだけ骨ばった、手のひらの感覚。


「やっぱりダメ……! ダメ、柚希……んんっ……ハァハァ……らめぇ、柚希……!」

 俺の顔を手で止めながら、俺の腕の中の美鈴がそう言った。



 ★★★

 書いてる途中に酸欠になりました、最近忙しいですからね。

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