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目次
麦娘
麦はね 踏まれて 踏まれて
強くなるんだ
だったら私は 麦娘
いっつも いっつも 踏まれてた。
生まれた時には
あらまた女
雨が降ったら
あんたの家 雨漏りしてる
喘息咳が 止まらないのに
ほっときゃ治る
夢 語れども
相手にされず
大阪に行き
美容師弟子入り
丁稚奉公先
変態親父が
私のパンツ
握ってた
いやぁぁぁ
脱獄
試練はつづくよ どこまでも
娘っ子 とっくの むかしに
卒業したよ 娘じゃないけど 麦娘
踏まれて 踏まれて 踏まれさくって
こんなに 強く なりました
負けず 嫌いで 涙もろくて
人間 嫌いで 動物 好きで
ひとりが好きな 麦娘
わたしは いつでも 麦娘
歳を 重ねた 麦娘
麦芽娘で 乾杯しよう
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