天使と悪魔と悪魔と天使【短編小説、歴史解釈】

星進次

天使と悪魔と悪魔と天使【1話完結】

天使と悪魔と悪魔と天使


ある日白い天使が産まれた。

翌日天使は天国へ向かった。

ある日白い天使が産まれた。

翌日天使は天国へ行った。

ある日白い天使が産まれた。

翌日天使は天国を探す旅に出かけた。


旅に出かけた天使は、白い世界を求めて寒い方へ向かっていく。

やがて国を見つける。

そこには多くの天国を求めて旅だった天使達が、その叡智を使い空を求めて、神の道具を創り出していた。


やがて天国で神を崇める者達が現れる。

神の世界である空を調べる機械を作るとは何ごとだ。

神に対する謀反だ。

この者達を悪魔の使いとして焼きころせ!

大虐殺が始まった。


時は過ぎ、神の世界を見る道具は全て壊された。

神を崇めるこの時を、0年としよう。

それから天国は変わった。


白き天使と黒き悪魔がこの世界にはいる

奴らは白い天使を見ると悪魔の力にしようと食べる。

だから、全て殺さなければならない。


こうして、天使はラッパを吹き、武器を携え、悪魔と戦うハルマゲドンを起こした。





というのが、この世界の成り立ちと勉強しましたが、私の見解は違います。

学校で作文を発表しているのは、黄色とされた中間の人間である。


世界の人の始まりで赤道直下ではメラニン色素の都合上、黒い肌が普通でした。

ところが、稀にアルビノと呼ばれる色素異常の人達が産まれました。

一部の大陸の東では、アルビノを食べると幸運がやってくると今でも悪習が残っている事から、紀元前では大陸全土でそのような可能性があったのではないでしょうか?

やがて、アルビノは殺されないように陸続きの大陸を北上し、自分の色と同じ積雪のある大陸へ入ったと思います。

そして、体の弱かったアルビノは、その生物としての機能を知識に注ぎ生きるための手段を得ます。


アンティキティラで紀元前の天体装置が見つかった事から、この頃には高度な文明があったと思いますが、自分達が食べられていたという恐怖から、白人を天使、黒人を悪魔とする文化が同時に進行しており、その結果、神を作り出さなければならず、空が一番神を信じさせるのに都合よかった為、宗教により科学を破壊し、白人と黒人をメラニン色素の違いだけという枠を破壊したものと考えます。


現在存在する天使や悪魔の話は、本来人種差別の話ではないでしょうか?

そして、悪魔の名の下に世界を支配しようとした天使もまた悪魔と考えられるのではないでしょうか?


クラスがシーンとなる。


そうか、こうして私もやがて排除されるかもしれない。

白にも黒にも都合の悪い話は、人種差別だと騒ぐ人達に殺されるのだ。


世の中は白も黒も悪魔しかいないのかもしれない。

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