弍
「本当かい!
「嗚呼。ただ、全てを話すんだ。何故その様に思うのか。全てだぞ」
「ああ判った。全て話そう。……と言いたい
「と言うと?」
「今後の生活に関わる不利益だよ。詳しくは言えないがね」
「ならばお前の話は信用しないと言ったら?」
「君の家族にも関わると言ったら
「
「嗚呼」
燕は策士であった。私にどの様な事を言えば頷くか把握している。それは國同士の戦でも存分に発揮されていた。だから兵軍からは重宝されて居る。
燕は聡明なのだ。聡明が行き過ぎ、冗談も口に出来ぬ様な堅物に成ってしまったのだろう。
私は、私の妻、薊藺の事になると簡単に
「判った。
といとも容易く口にしてしまった。
「雀。君ならそう言うと思っていたよ。では話して征こう。……君、今日が何の祭日かは知っているな」
「嗚呼、勿論」
今日は卯月の
「
「僕達はこれから
瓏燐宮は、破空が鎮られていると云われる場所である。よりによって瓏燐宮のへ向かう道とは……。
まあ良い。
「詳しく話せ」
と、そう私が口に出すと、燕は
再燦再死 花楠彾生 @kananr
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