未来に届く哀しい魔法

「時間」を題材にした作品は数多く存在する中、埋もれてしまうのは惜しいと思える内容でした。文体からは流れるように執筆されたような早さも感じます。
「新しい」という作品ではありませんが、スっと引き込まれる安定した「何か」を感じました。

登場する魔法も、限定的な制約を設けることで、悲哀・悲壮感をプラスしていてとても良い設定だと思いました。
この魔法を題材とした別の主人公のお話も楽しめそうな気がします。