夕食ーカレーー

「あー、これよこれ」


 晃星が嬉しそうにスプーンを動かす。

 その回転はいつもより早い。


「りんごとはちみつが溶けてっからな」


 康太は盛られたカレーの上にさらにドサッとシュレッドチーズをふりかけている。


「俺にもチーズちょうだい」

「ストップって言ってな」

「自分でかけさせてや」

「そーれい」

「ストーーーーーーーーッッッッップゥゥゥゥ!!!!」

「おう」

「なんで最初に塊行くんだよ!?」


 食べかけだった晃星の皿の上は、カレーライスならぬカレーチーズ状態になっている。


「チーズは多ければ多いほど美味いと思うんだ」

「だからってお前っ……カレー付きチーズになっちまってんじゃねえか!!」


 明日もカレーである。

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飯食う時にする話 甘木 銭 @chicken_rabbit

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