名前がない感情の、物語。

主人公は、重い、重い運命を背負っています。
戦闘能力は高いのですが、年齢のわりには、どこか幼さを、繊細さを心に持っています。
男であり、女である自分に戸惑いつつも、受け入れています。
己の歩む道を、一生懸命、歩こうとしています。
このレビューを読んでくださってる、そこのあなた。
そんな主人公を、きっとあなたも応援したくなるでしょう。

ヒーロー、レリアンは、今まで鍛錬一辺倒で、ろくに恋愛してこなかった模様。しかし、主人公にひかれます。

「どういうことか、主人公を救いたくてたまらない。その理由は、わからないのです。
名前がない感情がそこにあるだけ。
いつかだれかが、それを、愛とよぶことがあるかもしれない。」

とは、作者さまのお言葉です。

護りたいと願う。それだけ。
レリアン、かっこいい。

バトルシーンが豊富で、迫力満点でありながら、描写が綺麗です。

ぜひご一読を!

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