第18話 ついてしまった嘘は取り戻せる?1

 どうしよう…怒鳴っちゃった。もう来てほしくない、なんて嘘。ついカッとなっただけ。はやく由里ちゃんに連絡入れとかないと…

「あ…」

さっそく由里ちゃんから連絡が入っていた。


さっきはごめんね


由里ちゃんたちは何も悪いことをしてないのに。まだ他の友達もいるだろうから後で電話しよう。

「あ、悠坂くん」

彼はこの短い時間になにがあったか知らないはずなのにテンションをわたしに合わせてくれている気がする。

涙が溢れてきた。

「ねぇ、どうしよう悠坂くん、私、嫌われたかもしれない。思ってもないこといって傷つけちゃった…」


「倉岡さんなら大丈夫、絶対、また連絡して自分の正直な気持ちを伝えて…そしたらまた元通りになると思う。」


「うん、だよね!ありがと」


そいえば夜ご飯なにかなーと明るい話に悠坂君は変えてくれた。あぁ、倉岡さんてメールもってる?もしよかったら繋がない?

「うん、もってるよ!つなご」

お互いに携帯を持ちお互いの方をむく。な、なんてゆーか距離が近い…てかいい匂いするし…!なにこれ、柔軟剤?フワって…!!

お、繋げられたね。と悠坂君の声が聞こえる。

無事、メールを繋げることが出来た。

なぜか私には男の子から連絡先交換しよと言われると自分に好意がある!と思って舞い上がってしまう癖がある。本当に早くなおしたい…






よし、由里ちゃんに返信しよう。

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