第2話

母が男性を紹介してくれた。

母の友人の親戚だ。

横浜で中華料理屋を営んでいる家柄の長男坊だそうだ。私と同世代。身長180cm。マンションも所有している。娘がいることは、気にしない。と。彼のママは、ななちゃんのことが可愛い。と。

母よ、いつのまにななちゃんの写真まで先方に送った。これは、私の許可が必要ではないか?


疑問がたくさんだ。

家業を営んでおり、若くて、高身長、なぜ、未婚ママとお見合いするのだ?なぜ、娘がいることも厭わない?


連絡先を渡したら、彼から友達申請がきた。

静かで良き性格というのが、文面からも伝わるほどに、良い人そう。

なぜ、私?


ここ、2週間、毎日のように『仕事お疲れ様。』と連絡をよこしてくれる。

なんとも、律儀ではないか。


彼の父上様が作る料理の写真を見ながら、私の腹はぐーぐーがーがーと音を鳴らす。

一度は、食べに行きたい。


そして、なぜ、なぜ、なぜ、を究明したい。


年末は31日まで働くそうで、飲食サービスは、人様が休みの日が稼ぎ時らしい。


いつ、食べに来るのか?と聞かれた。


月曜日から金曜日なら都合がいいと言われた。私は普通のサラリーマンだ。月曜日から金曜日は絶賛、サラリーマンしている。8時から18時の時間働き、そして、21時まで家で残業するくらいに働いている。


今度、様子を見ていく。と答えた。


行ける日が検討できない。


そもそも、行った方がいいのか。

行ったことをななちゃんのパパが知ったら、どんな風に考えるんだろう。

なぜ、私は彼のことを思い出したのか。


悩める金曜日だ。

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娘と二人 タナカマキコ @nanamama2021

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