第三話  ✤✤主要登場人物紹介・あらすじ✤✤

 ✤あらすじ。


 大川の将来の正妻候補が、上毛野君かみつけののきみの屋敷にやってくる。

 しかし、

 ・こちらから婚姻を了承する返事が河内国に届く前に、藤売は、河内国を出立していた?

 ・碓氷峠で賊に襲われた?

 ・これだけの身分の女が、供に女官を連れてこないなど、あり得ない。

 この三点が、怪しい女である。

 家令が本物なので、郎女いらつめ(ご令嬢)なのは本当。


 一方、古志加は、難隠人坊っちゃんに手を焼いて……?

 何をする気だイタズラ坊主!






 ◆吉弥侯部きみこべの 古志加こじか──主人公。16歳。

 三虎に恋してると自覚したけど、今は、もじもじ、彼を見ていられたら満足の様子。自分に女としての自信がなく奥手。


 ◆石上部君いそのかみべのきみの 三虎みとら──ヒーロー。22歳。

 大川の乳兄弟ちのとであり従者。上毛野衛士卯団長少尉かみつけののえじうのだんちょうのしょうい。いつも無表情かムッと不機嫌そうな顔。



 ◆上毛野君かみつけののきみの 大川おおかわ──大領たいりょうの跡継ぎ。22歳。

 絶世の美男子。

 女を寄せ付けなかったが、父親に言われて、仕方なく藤売との婚姻を了承する。


 ◆阿刀宿禰藤売あとのすくねのふじめ──大豪族の娘。19歳。

 八の字眉の、誰もが振り返る美女。大川を意味深な目で見ていたが……?

 

 



 ✤三虎の家族(と甥っ子)


 ◆石上部君いそのかみべのきみの 八十敷やそしき──三虎の父。上毛野衛士団長大佐かみつけののえじだんちょうのたいさ

 大川と三虎の武芸の師でもある。

 


 ◆石上部君 鎌売かまめ──三虎の母刀自。女官を取り仕切る女嬬にょじゅのトップ。大川の乳母ちおも

 難隠人のイタズラに手を焼いている。同時に、難隠人を心より心配している。

 


 ◆有馬君ありまのきみの 日佐留売ひさるめ──三虎の姉。24歳。

 難隠人ななひと乳母ちおも。浄足の母。

 古志加に金の簪をくれたが、出産で里帰り中。


 ◆有馬君 浄足きよたり──日佐留売の息子。6歳。

 難隠人の乳兄弟ちのとであり従者。おっとり系で美形。難隠人にふりまわされ、いつもオロオロ。


 



 ✤大川の家族。


 ◆上毛野君かみつけののきみの 広瀬ひろせ──大川の父。上野国かみつけのくに大領たいりょう


 ◆上毛野君 宇都売うつめ──大川の母刀自。美女。優しく控えめ。


 ◆上毛野君 難隠人ななひと──大川の養子。6歳。

 次代の跡継ぎ。眉が太く、気が強い顔立ち。

 母からの愛に飢えている。イタズラ坊主。






 ✤上毛野衛士卯団かみつけののえじうのだん


 ◆荒弓あらゆみ──大志たいし。43歳。

 三虎は従者がメインなので実質、卯団うのだんを取り仕切る。

 頼れる人の良いおじさま。


 ◆花麻呂はなまろ──笑顔が爽やかな18歳。

 古志加とは良き衛士仲間。

 三虎の吾妹子あぎもこ遊行女うかれめ莫津左売なづさめに恋してしまった。


 



 ✤女官


 ◆福益売ふくますめ──八重歯が可愛い、顎がしゅっとしてる、21歳。

 古志加の良いお姉さんポジション。

 恋バナになると、きゃ───っ、と叫ぶ。



 ◆甘糟売あまかすめ──おとなしい性格の女官。21歳。



 


 

 



 ✤この物語独特の用語。


 ・いも──たった一人の運命の女。


 ・毛止豆女もとつめ──正妻。


 ・吾妹子あぎもこ──愛人。

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