魔王と勇者、そして女神。
ファンタジーの定番と言っていい布陣だろう。
ならばそこから織り成されるストーリーも定番なのか?
そんなはずがない。
かの『ゴブリン令嬢』を書き上げたこの作者だ。
ひと味もふた味も違った世界を見せて、魅せてくれた。
結論から言うと、私は満足した。
衝撃も受けたし、悲しくもあった。
しかし、最後まで読んだ時、本当に満足した。
皆、自分が望むもののために足掻いた結果なのだろう。
タイトルに『ハッピーエンドの純愛物』だと書いてあるが、本当だった。
とても美しく、煌めく愛の物語。
読んだならば、今日一日をいい気分で過ごすことができるかも知れない。