「紙飛行機でうっかり自宅全焼。タッカー(小学生編)」
じょえ
『本当にあったアホい話し』②
これは、すさまじいまでに命の炎を燃やした
むかーしむかし、世の中がとてもおおらかな時代だったとき、今では完全にアウトどころか、一発退場レベルのお話しですが、彼らが輝いているその瞬間を、大目に見て頂けたら幸いです。
『本当にあったアホい話し』②
紙飛行機でうっかり自宅全焼。タッカー(小学生編)
わたしが小学生の時だ。
一つ年下のタッカー(小学四年生)は自宅で遊んでいた。
タッカーは、現在であれば発達障害児と診断されるかされないかくらいの、グレーゾーンな子供でした。
彼は自室で紙飛行機をたくさん作って、飛ばして遊んでいました。
この時はもう冬で、外は木枯らしが吹き、火事が起きやすい時期でした。
わたしの子供時代、わたしの部屋にはガスストーブがあった。
ファンヒーターでは無く、バーナー
そのヤカンを乗せられる天板にティッシュを乗せると、ストーブの上昇気流に乗ってティッシュは浮き上がる。
ある程度上昇すると自重で落ちる。
それを見ているのが楽しかったから、数回繰り返した。
しかし数回目の時、ティッシュは落ちながら、偶然にも燃焼版の上に向かって行った。
すると燃焼版に触れる前にティッシュが耐えられる限界温度を越したらしく、自然発火した。
ティッシュなので一気に燃え広がり、自分が燃えるからティッシュの体重はどんどん軽くなり、自身の軽減された体重と燃焼する上昇気流によって、炎の塊は再上昇!
運良く(?)ストーブの上昇気流も捕まえて、燃えるティッシュは一気に天井まで駆け上った。
気流を捕まえた燃え盛るティッシュは、天井に到達したあと、気流に流されるまま天井を横這いしてカーテンに向かって行った。
「うわぁ! ヤベェヤベェ!」
と、チョー焦った覚えがある。
その後ティッシュで遊ぶ事はしなくなったが、ガスストーブの着火時に軽く爆発させて遊ぶようになったのは別の話しだ。
漢タッカー、晴れの舞台の始まりだ。
しばらく色々な紙飛行機を作って遊んでいたタッカーだが、直ぐに飽きてしまった。
飽きたのならそこで止めれば良かった。
しかし彼は「火を点けて飛ばしたら面白いかも」って思ってしまった。
タッカーは紙飛行機にライターで火を点け、部屋の中で飛ばして遊んだ。
最初は普通に飛んで床に落ちたのを消火したのだろうが、何度目かの時に、先程話した『じょえの黒歴史』の『燃焼する事によって自重が軽くなり、更に自身の発する上昇気流に乗って浮き上がる』と言う現象が起きたのだろう。
紙飛行機はタッカーの予想より遥かに長く空を飛び、カーテンの上部に当たり発火!
たぶんそれは外側の分厚いドレープカーテンでは無く、内側の薄いレースカーテンに発火した筈で、一気に燃え広がったのだと思う。
小学四年生の彼は、見る見る燃え広がっていくカーテンに驚き、オロオロしながら見守っていたのだろう。
しかし、いよいよ火の手が激しくなって、身の危険を感じたタッカーは、その場から逃げ出した!
タッカーは外に飛び出し、走っている途中で会った近所のおばちゃんにこう言った。
「おばちゃん、おばちゃん! 僕ね僕ね、紙飛行機に火を点けて飛ばして遊んで無いよ!!」
そう言い放って走り去ったタッカー。
おばちゃんは意味が分からずふとタッカーの家を振り返ると、空が真っ赤に燃えていた。
後日、自宅を全焼した可哀想なタッカーの為に、小学校全校で寄付金を募りました。
おあとがよろしい(のか?)ようで。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
〈あとがき〉
はじめましての方、はじめまして。
いつも読んでくださる心優しい神様。ありがとうございます。
【じょえ】デス。
タッカーがどの様に自宅を全焼させたのか想像を交えて検証してみました。
楽しんでいただけたら幸いです。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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『本当にあったアホい話し』②
紙飛行機でうっかり自宅全焼。タッカー(小学生編)
https://kakuyomu.jp/works/16817330650448609758
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良かったら覗いて見てください。
ちょっと留置場に入ってきた。
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『本当にあったアホい話し』①
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観察日記『妻と13人の別人格との共同生活』
https://kakuyomu.jp/works/16816700428966142110
応援してくださいました方、さらに重ねて御礼申し上げあげます。
誠にありがとうございます。
感謝しております。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「紙飛行機でうっかり自宅全焼。タッカー(小学生編)」 じょえ @aio16
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