奇跡②

 タランティーノは空から巨大なものが落下するのを目撃する。「あれは、巨人!?」急いで外へ出て、バイクに跨る。荒野に着くと、一人の光の巨人と十人の人間が向かい合っている。十人が深くお辞儀をする。光の巨人は頷き、空へ飛び去る。その時、タランティーノの真上を高速で通り抜けていく。「夢が現実になった…あれは、正夢だったんだ…」そこに、一台の車が止まる。中からタダシとマサコとユメとメアリーが降りて来る。「お父さん、どうしたの?」答えないタランティーノ。「あなた」「言葉に出来ないものを見た。あれはきっと神様だ」サトリがタイガに言う。「僕が生きたいと願ったら、あの光の巨人が現れました。これは奇跡です」タイガがサトリに言う。「光の巨人はそうかもしれない。だが、お前が生きたいと願ったのは奇跡でもなんでもない。だから、これは、お前の意思が導いた勝利だ」笑うサトリ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

選者外伝~奇跡(ミラクル)~ ソードメニー @sordmany

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る