第5話 約束
あのキスから数日。
私は気づけば先生のことを思っていた。
頭ではわかっている。
あんな軽いの遊びだよ、って。
お互い場に流されただけだよ、って。
それでもあの日の事を思い出してはLINEが来ていないか、電話はならないか、何度も携帯を見てしまう。
自分からは連絡しない。
相手に「連絡来ないかな?」って思わせて私の事で同じようにドキドキして欲しいから3日はあける。
3日目、先生から連絡がきた。
デートの約束だ。
先生は学校や部活があるし
私は土日は子どもがいるから家を空けたくない。
2人が都合が合うのは平日の夜ということになった。
先生の地元で美味しいご飯屋さんに連れてってくれるという。
デートの日まで私は甘いものを控えたり
洋服や髪型に悩んだり
スキンケアに力を入れたりと自分磨きをした。
当日は子どもに夕飯を作り置きし、外に出る口実を考え、万一のためにムダ毛処理をしたり…
こんな気持ちは久しぶりだった。
バカな女 ラビット @tworabbits
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。バカな女の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
慈心なムーヴ/足立区女子のすゝめ
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
めめしさと、せつなさと、心剛さと/足立区女子のすゝめ
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます