自分の人生の価値とは何か、自分の存在に意味はあるのか、なんて事を1度でも考えた経験のある人は結構感じ入る部分が多いお話だと思います。テーマ自体は重いものを取り扱っているんだけど、地の文も台詞もリズムが軽快だから押し付けがましくなくすいすい読めちゃうのが良いですね。
究極の、と付けると胡散臭く聞こえるが、この短編は笑いあり、涙あり、ドッキリありという王道を地で行く作品なのである。かといって中弛みのような展開もなく、スラスラ読めるのは流石です。なので究極と評させていただきました。是非ご一読あれ