メモ「屋台ランタンのレシピ」
筆記者:不明。地上調査員の誰かだと思われる。
師匠の知り合いの魔法使い様が言っていたレシピ。祭りの日に屋台などに飾ると、人外や死んだ魂を呼び寄せる効果がある。祭りの目印。
色とりどりで、ボンヤリと光る。
手持ち棒が付いたタイプもあり、横に振ると炎が尾を引いてぬらぬら長く伸びる。
触れてもあまり熱くない。
強風が吹くとたまに消える。
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●材料
・魅惑草の蜜(希釈)
妖精草や妖精花に似たかわいらしい植物。
でも実際は危険な魔草の一種。湖や岩の縁といった辺境に咲くが、見た者は花に魅せられ、花を取ろうと酩酊したまま崖から落ちる事件も起きている。蜜を吸った蝶が魅惑蝶(同性質)になることでも有名。
希釈された状態で密閉してある。
・ヴリオンマッシュの粘鉱石(粉状)
辺境の粘菌生物が豊かな森にある、発光茸ヴリオンマッシュルーム。スライムのようにねばねばした粘液を垂れ流しているため、森全体がその緑色に染まっている。
粘液が時間をかけて鉱石化したもの。魔術師の中でも希少らしい。とても細かい粉で、小瓶に入れて売られている。魔法使い様はツテがあるのか石で持っていた。
・炎っぽい光属性の果実(名称不明)の種油
魔法素材、特に植物や生物のなかには表層と核で属性が異なるものもある。
明らかに燃えているようにみえる果実。枝から落ちると火がつくが、実際に発火してるわけではない。皮の無いライチのようなゼリー状の果肉で、奥で光属性の種が不規則に輝いている。どちらも食べられない。持つとどろどろになる。
種を擦り潰して濾した油。澄んだ綺麗な金色をしている。
・ガラスランプや提灯
・蝋燭の器
丈夫なものなら何でも。場面や使い方に応じてお好みで。
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●手順
①魅惑草の蜜と果実の種油を混ぜ、冷やして固める。短時間に激しく光らせたい場合は3つ同時に混ぜる。
②ヴリオン粘鉱石の粉を液状に戻す。気化しやすいので冷やしながらやると良い。
③固まった蝋の上からヴリオンの液を注ぐ。
このとき材料が反応して次第に色が変わっていく。ここで見えている色が炎の色になるらしい。更に上から魔法粉などを振りかけると炎がキラキラするようになる。
④ランタンに蝋燭を設置し、すぐ閉める。密閉できなくても、密室になっていれば良い。
しばらく待っていると蝋の下から種油が上がってきて勝手に発火する。そのまま放置して、火が消えたら出来上がり!
蓋を開けたらゆらゆら燃える、
妖呼びのランタンの完成です!
(叩いたり衝撃が加わると火が消えます!)
つきのくにSS あまぎ(sab) @yurineko0317_levy
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