第2話 上手くなってるのかも
次の日
毎週月曜日はスクールに通っている
元Jリーガーの本多コーチとキーパー専門の川嶋コーチがやっている
本多コーチはとにかく熱くいつも大きな声を出しているが一生懸命色々な事を教えてくれる
良いプレーをすると
「good。」
と言うのが口癖だ
川嶋コーチはいつもやさしく自分の息子も小学生の頃試合に出れてなかったらしく同じく試合の出れない僕を気にかけてくれている
スクールに着くと川嶋コーチが近寄って来て
「昨日の試合はどうだった?」
と聞いてきた
僕は1度も出てない事を伝えると
「成長のスピードは人それぞれ、続けていれば急にスイッチが入いる時が来る。心配するな。確実に上手くなってるぞ。」
と言ってくれた
スクールでは1対1、2対2の練習がメインだ
2対2では2点シュートを決め2アシストできた
2点目のシュートの時は相手をかわして左で決めた
川嶋コーチが小さく頷きながら
「完璧。」
と小声で言ってるのが聞こえてしまい僕は思わずにやけてしまった
「そらー、グーーッドー。」
本多コーチの大きな声が響き僕に手をグーにして向けてきた
僕はまたにやけてしまった
自分が本当に上手くなってるのかもって初めて思えた日だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます