リョナはそんなに悪いのか!?

kayako

どんなに傷ついても前を向き、立ち上がり、折れない。そんなキャラが好き。


※※タイトル通り、特殊性癖に関する考え方を綴っているエッセイです。苦手なかたはご注意願います!!※※





 当方の作品をある程度ご覧になっていただいたかたは、薄々お気づきのことかと思いますが。


 かなり流血描写が多めです。

 骨が粉砕される的な描写もそこそこあったりします。

 キャラが肉体的にも精神的にもフルボッコにされることが多かったりします。


 要は世間で言うところの「リョナ」傾向、つまり「キャラクターが暴力や拷問などの苦痛にさらされ苦悶の表情を浮かべたり悲鳴を上げたりするシチュが好き」な傾向があるということになるのかなと思うのですが、

 正直当方、愛する推しがそういう痛い目に遭うのは 大 好 き です。

 子供の頃から西部警察だのサザンアイズだの火の鳥だの、登場キャラが毎回当然の如く


 蜂の巣にされたり

 怖いオジサンたちにボコボコにされたり

 顔の皮全部ひっぺがされたり馬に繋がれて山中を引きずり回されたり

 手足は勿論、首までがチーズみたいに簡単に吹っ飛んだり

 果ては自分で自分の心臓引きずり出したり


 そんなものばっかり見てりゃそりゃ性癖歪むよなと。

(さらにその頃は少女漫画を全くと言っていいほど読んでいなかった)


 ついでに言うと結構最近まで、そういうのがみんな好きなんだろうなと思い込んでおりました。

 いやだってみんなジャンプ系好きでしょ? そういう描写ばっかりでしょ? だったらみんな好きなんじゃないの? と。




 しかし、そんな私のリョナ?的傾向にも、一定の限度がありまして。


 ここまでは好きだけどここから先はNG、というのが、最近何となく自分の中ではっきりしてきました。

 今後のためにも、その限界を少しでも整理してみたいと思い、今回この文章を書いてます。

 ざっくり書き出すとこんな感じか。


 1.内臓こぼれ出るレベルになると引く

 2.やられている側が性的快感を覚えるのは絶対NG

 3.推し以外のキャラがリョナられてるのは基本、ナニも感じないどころか不快感の方が圧倒的

 4.動物キャラはNG

 5.過程がなくて結果だけ見せられるのはミリも動かない

 6.一撃でジュ


 それぞれを詳しく見ていくと



 1:内臓こぼれ出る

 骨が見える程度ならまだいいですが、内臓露出は流石に無理です。



 2:痛みを感じて性的快感

 これは最大のNG案件と言っていい。

 顔が紅潮する程度なら全然アリ(むしろ大歓迎)ですが、アンアン言い出して「もっと、もっとぉ~♪」とかなったらもうNG。

 キャラクターに人間性を感じなくなるので無理。一瞬で冷めます。

 激痛と屈辱と無力感と悔しさで歪む表情が最高なんだろうがボケが(ry



 3:推し以外のキャラがリョナられる

 何で毎回毎回推しじゃなくてお前が蜂の巣になるんだよ

 その銃弾 一発でいい 推しに当てr(ryとなるからダメです。


 ネットを色々見る限り、男性リョナラーの方々は

「男子キャラがリョナられている場面は不快! 嫌悪しかない!」とか

「ヤローのリョナなんぞ需要ねぇ!!」とか

「その殴打 一撃でいい 女子キャラに(ry」

 という意見が多いような気がしてるのですが(あくまで私見)、それと似たような心理かも。


 要は

「リョナは見たいがお前のじゃない、お前にはそんなもん一つも求めてない」という場合です。

 こういう時はホントに不快感しかなく、一刻も早く終わってくれ……となることすらある。


 但し、やられているのが女性キャラになると当方の場合、ちょっと話が違ってくる。詳しくは後述。



 4:動物

 駄目ですね。それに類するモンスター(ピカチュウとか)も駄目。

 罪悪感や可哀想感やこんなの見たくない感の方がどうしても先に出る。

 同じ理由で、あまりに小さい子供も駄目かなぁ……中身が成人キャラとかだったらまた違ってきますが。



 5:過程がなくて結果だけ

 正直賛否分かれそうですが、個人的には結構なNG案件。

 激しく傷つけられ汚され続け

 生肌晒しながらも必死で抗おうと戦い

 それでも屈服させられ恥辱と激痛に耐える姿を描かずしてナニが創作か!!と。


 いや、過程を想像して楽しむという考え方もアリといえばアリですけども……

 やっぱりその『瞬間』を見たいのです。



 6:一撃でジュ

 つい最近のガ〇ダムでもありましたね。

 アレをきちんと過程まで描けというのは無理だろうし、描かれたとしてもグロすぎて見られたものではないでしょうけれども……

 言わせてほしい。少しずつヤるのが良いのであって、こんなのは私の趣向とは真逆なんだぁあぁ!!(号泣)

 ガ〇ダムに限りませんが、ロボットものや戦争ものは特にこういう亡くなり方するキャラ多いので落ち込むことも多いです。

 しかもこの状態から生き返るキャラまでいるし。百歩譲って生き返すのはいいとしても最低限、ボロボロになった姿とそこからリハビリで必死に痛みに耐える過程ぐらい描けよと(ry



 あと、微妙な案件としては以下。


 7.リョナ行為によってキャラが死亡


 これは場合によるとしか言えない。

 某SEEDのナタルさんみたいな描写だったらOKというかかなり理想的なんですが……ああいう描写はサイ君(最推し)でやってほしかっ(ry

 しかし、あまりにも尊厳を傷つけられた挙句のリョナ死は大分引きます。

(例・ブラッドプラスのリク。「過程が殆ど描かれず結果だけ」の典型例だったのも重なって、なんでやねん……と頭抱える案件でした)


 傷つけられまくった末の死亡だとしても、「カッコイイ」「美しい」「尊い」死にざま描写は滅茶苦茶心に来るものがありますが、

「尊い」という感情よりも「可哀想」「残酷」「惨い」「お前にはそーいうの求めてない」「頼むから推しにやれ」などの感情が勝るとやっぱり無理、となります。



 8.リョナ対象が女性(自分と同性)


 これまた完全に、場合によります。

 しかし実のところ、男性がリョナられるシーンより女性対象の方が、刺さった経験は多いかも知れない。

 キャラ自体はそこまで好きじゃなくても、ぶっちゃけそのキャラの性格が大嫌いでも、リョナシーンがイイなと感じるパターンはだいたい女性キャラ。

 男性キャラの場合、そのキャラ自体が相当好きじゃないと、どんなにリョナシーンがあっても恐ろしいほど心が動かない。あくまで私の場合ですが。


 これは昔から不思議ではあるんだけど

 女子リョナの場合はどんなキャラでも結構性癖に刺さってしまうことが多いのだけど

 男子リョナの場合は、推しか、推しと言えるレベルまで相当近づいているキャラでなければ

 どれほどのリョナシーンであっても1ミリも動かない。

 逆にブチ切れることさえあります。「お前には求めてねぇ!!」と。

 だから必然的に、目にするリョナは女子の方が多くなる(ネットで出回ってるものも女子が圧倒的だし)

 推しじゃない野郎のリョナなど不快なだけだ!という心理なのかも知れないw


 その反動か、推しのリョナシーンに出くわすと滅茶苦茶に心揺さぶられるわ大興奮だわで大変なことになるんですがw

 というか、リョナシーンが決定打になって推しになったキャラもいるしなぁ(例・レオ(血界)、大下(あぶ刑事)、昴治(リヴァイアス)、三村(バトロワ)etcetc)



 9.性的暴行の有無


 これも見せ方によるとしか言えない。

 性的暴行がメインになってしまうと結構冷めるし、よりによってやられる側がアンアン言い出したら最悪(個人の感想ですが何度でも言う)

 やる側が快楽に溺れまくるなら一向に構わないのですが、やられる側がそうなったら駄目。



 10.リョナられ時の服装


 実は相当の重大要素。

 Tシャツジーパンみたいな恰好だと、可能性ゼロとまでは言いませんがほぼ刺さりません。

 藤井八雲が刺さりそうで刺さらなかった理由の8割が多分コレ(残り2割は内臓出すぎ首飛びすぎ)

 やられるなら制服か軍服かスーツかタキシードかドレスか、いずれにせよきっちりした清潔なコスでお願いします!!!


 ただ、このキャラと言えばこのコス!とも言うべき特徴的な服装がどんどん汚れていくパターンも意外に刺さったりするから、一概に普段着が駄目とも言えない。



 11.作中から浮いてるリョナ描写


 ストーリー上で必然性が感じられなかったり、明らかにリョナ目的でこのシーンが書かれてるなと感じてしまった場合は一気に冷めることがあります。

 代表例が「鉄血のオルフェンズ」でアトラが殴られまくっているシーン。

 ストーリー的に不自然だった上に幼女暴行のシーンでもあったので、不快感の方が完全にまさってしまいました。あと隣のビスケット(=推し)をもうちょい殴ってくr(ry

 自分で書く時は出来る限り、物語上その描写が必然であるようにストーリーを組み立てているつもりではありますが、客観的視点で見て果たしてどうなってるやら……



 ******



 色々書いてしまいましたが、当方のリョナ嗜好は以上のような感じです。

 リョナというと嫌悪されることの方が多いですが、それでもやっぱり好きです……

 傷ついて激痛に苦しんでも、それでも必死で立ち上がり前を向こうとするキャラが。

 苦痛にさいなまれ、絶望にうちひしがれたその時、キャラが見せる生の感情。それが見たくてたまらない。

 傷つきながらも、誰かを守る為に動くのか。

 苦しみながらも、誰かを想って耐えるのか。

 普段冷静だったキャラが、痛みによって思わず悲鳴を上げる瞬間。

 普段臆病だったキャラが、傷つき追いつめられることによって逆に怒りに衝き動かされる刹那。

 そんな感情のほとばしりはとてつもなく魅力的だし、いくらでも見ていたいし、何度でも書きたい。

 誰になんと言われようと、私はいつもそう思っています。





 あと、リョナと同程度ぐらいでウェット&メッシーも滅茶苦茶好きですw

 圧倒的大敗北を喫して雨の中傷だらけで打ち捨てられる推しとか見た日には、間違いなく大興奮必至です。

 滅多にないから自分で書くしかないんだけども。



 だから作品を書く上でも、多かれ少なかれそういう要素は入ってくると思います。

 バトル無関係の話だったはずが突然脈略なくバトル展開とか始めたら、あぁ悪い虫が出たんだなと思ってくださいw



 それはともかく、作中で暴力描写が出る場合は上記の基準に沿って書くことが多いです。

 どこまでやっていいものか、どの程度まで書き込んでも許されるものか、実は結構真剣に悩むことが多い。

 読者の想像に委ねるべきと考える時もあれば、自分で全部書いてしまいたい!という欲求もあったりするし。

 性癖がどんなものかに関わらず、その欲求をうまく抑えられるか否かも、良い作品を書く為に不可欠な要素かも知れない。


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