第4話〜今までありがとう〜

【次の日】


八乙女「ねぇ、八千代」

お母様とお父様はもう仕事に出かけている.今日は休みなので二人でお話をしながら朝食を食べていた

八千代「何でしょうか?」

八乙女「一緒に異の国に行かない?」

異の国は魔法が使えたり冒険者がたくさんいたり.

私たちの国より明らかに進歩している....別世界のような、すごいところだ

はっきり言って私はこの生活にうんざりしていたかもしれない.

それを気づかせてくれたのは八千代だ、危機感も面白く感じてしまった自分が怖い

ただその理由は何となくわかったような気がしたのだ.ほぼ毎日命に狙われ、私はドジで.生まれたところがたまたま良かった人なのかもしれない......でも自由が欲しい

自由に.....魔法使って.....身分関係なく

そんな生活に一人でに憧れている.それは改めて実感した

八千代「八乙女さんが望むなら、私は八乙女さんを一生支えると決めておりますから」

そう言うと私をキラキラとした目で見つめた.それで私の心に決心がついた



〜夜〜

夕食も食べ終わったところで私はお母様とお父様を私の部屋に呼んだ

二人は部屋に入ると二つの椅子に座ってもらった


そしてこの国から旅立つ覚悟を決めた.それを母と父に伝えようと必死に頑張った

八乙女「お母様、お父様、他の国へ旅立たせてください.結婚もしたくないし.この身分に縛られたくないんです」

私は必死に頭を下げた、必死に.声は震えて.体も震えて.全部震えて

でも、それでも、私は旅立つと私の心は揺るがなかった



お母様「いいんじゃない?」

この一言に驚いた.正直私は否定されるとばかり思っていてもう夢も希望もないと.そう自分の中で思っていた

お父様「......ああ」

そう言うと二人は顔を合わせ.再びこちらを見てきた

二人はもう後悔はないのかと問い.私は後悔はありませんと答えた

今から三日後に出発するそうだ

『お母様、お父様、この国の皆様、和の国さん、今までありがとうございました!』

こんなことを言いながら八乙女と八千代がお礼をしたのは.....どこかのお話






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私はメイドならぬスパイです〜文句は受け付けておりませんので早めにお帰り下さい〜 れいむ@天野紫音と霊夢!!! @14319648

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