私のほうが先に好きだったのよ
名も無きニワトリ
第一話
「食べる?」
正明は義妹の美咲に食べかけのたこ焼きを差し出した。
「お義兄さんの食べ残しなんか食べないわよ」
美咲は微笑みながら返事を返した。
ハッとして、正明は妻の琴美の方を見た。
「いくら何でも美咲に失礼でしょ」
琴美はスマホをいじりながら言うと
「私も何か買って来ようっと」
マルシェの雑踏に紛れて行った。
「もう!お姉ちゃんにバレたらどうするの?」
「すまない、いつもの調子で」
正明は気まずい笑みを浮かべた。
そもそも、正明と美咲が不倫の関係になったのは嫉妬心からだった。
同学年で高校まで同じところに通っていた美咲と正明だったが、付き合っていた、というわけではない。
その正明が突然姉の婚約者として目の前に現れたのだ。
美咲の心は揺れた。
つまり、BSS「僕が先に好きだったのに」の女性版、WSS「私が先に好きだったのよ」といったところだろうか。
「気をつけてよね!私達の事がバレたらタダではすまないわよ」
美咲は正明に釘を刺す。
「わかった、気をつけるよ」
正明は小さくうなずいた。
が、この会話は琴美が置いていったスマホに録音されていた。
「そんなの濡れ衣よ!
美咲は興奮気味に言った。
「アラ、そうかしら?正明とあなたはずっと同じ学校だったんでしょ、同学年だし、ゼンゼン知らないってことでもないでしょ?」
琴美が自分の夫の事を正明と呼ぶたびに美咲はしゃくにさわるのはやはり嫉妬なのだろうか?
「おねぇちゃんには悪いけど、あんなガリ勉でスポーツまるでだめでヒョロヒョロでそのくせこっそりジムに通ってた根暗なヲタクなんて、ゼンッゼン興味なかったんだから!」
美咲は、正明の事となるとついむきになってしまう。
「興味なかったのね、過去形ね、で、今はどうなの?」
琴美は疑いのまなざしで美咲を見る。
「今は、おねぇちゃんの旦那さんで、お義兄さんでしょ!」
美咲は正明のことは『お義兄さん』と呼ぶようにしていた。現実には男女の関係にあるからこそ気を使っていたのだ。
「そうね、でも今は、高学歴、高収入、高身長、ヒョロヒョロなのは、マァしょうがないかしら」
琴美は自分の夫の事をさりげなく自慢する。いつもそうだ「ガリ勉と言われようと、根暗と言われようと努力してきたから今があるの」だと言いたげに微笑んでいる。それが、美咲にはよけいカンに触る。
「でも、まぁまぁ細マッチョな方じゃない?」
美咲は、正明を褒めたつもりだった。さっき、つい言いすぎたと思ったからフォローのつもりだった。
「アラ?正明が細マッチョだなんて、いつ見たの?あの人金づちだから、海もプールも行ったことないし」
琴美はこういうささいなことに鋭い指摘をしてくる。悪く言えば、揚げ足取りなのだけれど。
美咲は『しまった』と思ったが、その想いが表情に出てしまったのではないかと思ってしまった。
「べべべべ、別に、ハハハ、裸を、見なくても、ティーー、シャツから出てる腕、見れば、ワワ、分かるわよ!」
美咲の言葉にはあせりがありありとうかがえる。美咲自身も「コレはマズい」と思っていた。
「裸は、見てないわよね、あなたが正明の裸を見てたら困ることになるものね」
琴美の追求はいつもしつこい、子供の頃から分かっているのに、美咲はついボロを出してしまう。今だって美咲は、正明と愛し合ったあと、その引き締まった身体にうっすらとかいた汗の匂いを思い出していた。美咲はその香りが好きだった。そんな感情が表情に出ているかどうか、美咲は考えてもいなかったけれど。もちろん、琴美は鋭く読みとっていた。美咲の女の
「いつだったかしら?正明があなたに年賀状出したわよね、私覚えてる、確か切手シートが当たったのよ、ほら、おジィちゃんが毎年楽しみにしてたでしょ?昭和の生まれの人ってみんなそうなのかしら?『一年の計は元旦にあり』だったかしら?年賀状のお年玉くじで何が当たるかでその年の運気を占うの」
琴美の言っていることは、祖父の思い出の一部にすぎない。祖父の祖父なりの考えを語っただけで一般的に通用することを言っているのではないが、美咲は気づいてもいなかった。
「年賀状?お義兄さんから?なんで?一緒に暮らしてるのに」
琴美と美咲の家は、典型的な田舎の兼業農家で、田んぼや畑は今は人に貸している。祖父が元気な頃はまだ米や野菜を作ってはいたが、祖母が他界してからは祖父も力が抜けたのか農作業はやめてしまった。土地を人に貸していると言っても、田畑を耕して守ってもらうのだから賃料等貰えない。家で食べる分の米と野菜を分けてもらう程度で、中には金を払って米を育ててもらっている人もいるくらいで、今の日本の農村の現実とはそういうものなのだった。
当然、家屋敷は何世代も引き継いできた風情のある日本家屋で、ところどころ手を入れて、琴美と美咲の部屋を作ったり、今は離れをリフォームして琴美と正明の住まいにしている。
美咲は美咲の部屋の隣の元々琴美の部屋だった部屋も自分の部屋にしていた。
「ヤダ、一緒に暮らしてるなんて、私が言うことよ、あなたじゃない」
琴美の言うことはもっともだ、だが美咲にとっては正明は特別な関係の男なのだ。美咲は正明に抱かれる時いつも後悔する。もっと早く正明の『男』を意識出来ていたら、正明が最初の相手になっていただろうにと。だから、ついそんな言葉が口をついて出るのは仕方がなかったし、琴美はわざといつ頃の年賀状なのか言わなかった。『出した』と言ったのも、ひとつにカマをかける目的でもあった。
実際、正明から美咲に年賀状が送られて来たのは切手シートが当たった時の一枚が最後だった。それ以後は正明から美咲宛に年賀状も手紙も来たことはないし、それより前の事を琴美は覚えていなかった。というより、全く興味が無かった。
そして、それは美咲と正明が高校三年の時で、『出した』ではなく『くれた』と言うべきタイミングだということは琴美は充分に分かっていた。
「そ、それはつまり、同じ家と言うか、ひとつ屋根の下と言うか、そういうことなの!」
美咲には苦し紛れにも繰り出す言葉はなかった。琴美は微笑みながら言った。
「年賀状に書いてあった事、私、覚えてる」
美咲は驚いて聴き返した。
「読んだの?ひとの手紙!」
美咲が驚いたのはむしろ琴美が年賀状の文面を覚えているということだった。美咲自身その年賀状の存在すら記憶にないのだから。
琴美は言う。
「冬来たりならば春遠からじ、ボクらの春はもうすぐですね」
琴美は今、その年賀状を読み上げているように語った。あぜんとする美咲をまのあたりにして琴美は続ける。
「これ読んだときあなた達付き合ってるんだと思ったわ、だってもうすぐ春が来るなんて」
美咲は首を左右に振って言葉を絞り出した。
「違う!違う!付き合ってなんかない!そんな年賀状来たことも知らない!」
美咲の息が荒くなって来たのは琴美に責められているばかりではなかった。もし、その年賀状が本当にあったのなら、何故その時に正明に目を向けなかったのか?何故、美咲は正明の好意に気づかなかったのか?美咲は今すぐにでも正明に抱かれたい衝動に揺れていた。
「おジィちゃんに聞いてみる?きっと大事に残してるから」
琴美にとっては、祖父にそれを確かめるのは好ましいことではなかった。なぜなら、年賀状には締めくくりの言葉があったから。『お互い、志望校合格頑張りましょう!』つまり、受験生としてのありふれた挨拶だったのかもしれなかった。だが、入試前の大事な時期に年賀状を書くこと自体特別なことでもあったのかも知れない。メールで済ますことも出来たのだから。
美咲はあることに気づいた。そして琴美に聴いた。
「それって、いつ来たの?」
琴美は当然聴かれることを予想していたから、少し曖昧に答えた。
「確かあなた達が高校の時よ」
あえて、三年の時とは言わなかった。あの、締めくくりの言葉は隠しておかなければならないから。
「覚えてない」
美咲はつぶやいた。
「高校の時のことはもういいわ、それより今よ、あなた達何かあるの?」
琴美は美咲と正明の関係を疑っている。
正明は京都の中堅大学を卒業後、地元に帰って市役所に勤務している。市役所では時折市民サービスとして、公開講座等を行う。正明は何かを教える立場ではないが、会場の運営のため土曜に出勤ということがよくあった。
当然代休が与えられる。平日に休みがとれるのだ。
美咲は地元の短大を出て、住宅関連の会社に勤めている。土日祭日は、多くは出勤で休みは平日になる。
琴美は美咲の短大の先輩でもあり、今は非常勤だが保育士をしている。しかし、保育士不足の昨今身分は非常勤だが、仕事はほぼフルタイムである。と言っても、退職金とボーナスがない程度で、福利厚生はちゃんとしているし、有給もあるしわずかだが寸志も出る。
つまり、美咲と正明は平日に休みを合わすことがたやすかった。一方、琴美は年休を消化しないと平日には休めなかった。
美咲と正明は平日の昼間から、
正明の車で遠出をしてゆったりとした一日を送ることができた。
琴美に問い詰められて美咲は「正明と私は平日の昼間に遠くまで出かけて愛し合っています」などと言えるわけがない。
「何もないわよ!あるわけないじゃない!」
美咲はあくまでしらをきり通すつもりだった。
琴美は、正明が代休をとった日にどうしているか察しがついていた。
ある日琴美は正明の車の助手席に美咲の髪をみつけた。琴美も美咲も髪を伸ばしていて、長さも同じ位。染めてはいない。見た目の髪質もよく似ている。琴美は普段髪を後ろで束ねているが、美咲はそうはしていない。
その微妙な差が琴美には見てとれる。幼い頃からお互いに髪を梳かし合う、そんな中の良い姉妹なのだから。
車のサンバイザーを降ろして見てみると、ご丁寧に隣県のガソリンスタンドのレシートが挟んであった。バーコードを読ませればいくらか割引になるからだ。
公務員というのは何事にもキチンとしているものだと改めて思った。そう、琴美と美咲に対しても、正明はきっと精一杯愛してくれているのだと琴美は思っている。正明とは、そういう男なのだ。
琴美は、正明が代休をとるたび、車の走行距離をチェックした。ガソリンスタンドのレシートから、その周辺のことを検索した。
距離はだいたい合う、いつも出かけるのは同じところのようだ。そして、その場所の近辺は大人の男と女が過ごすにはちょうど良いところでもあった。
何もないわけがない。美咲と正明は休日のシフトを合わせ、琴美が働いている間に愛し合っているのだろう。
「じゃぁ、これはどう?」
琴美は、いつかのマルシェで録音した音声を再生した。
美咲は瞬きをしなくなった。
再生が終わってからしばらく美咲は息をするのを忘れたかのようだった。
琴美は微笑んでいる。
突然、美咲は声を上げた。
「何これ?こんなことしてたの?卑怯よ!こっそりこんなことするなんて」
美咲にはもう逆ギレするしか手だてはなかった。
琴美は怒っている様子もなく話し始めた。
「あなたと正明が休日を調整して二人で何処に行っているかわかってるのよ、○○県の△△よね、ガソリンスタンドのレシートがあったわ、その辺って素敵なところみたいね」
美咲は急に瞬きを始めた。
琴美はさらに続ける。
「あなたの髪、正明の車の助手席にあったわ、分かるわよ、だって姉妹だもの」
琴美の顔には怒りの影もなかった。
と、美咲の口元が一瞬ほころんだように見えた。そして落ち着いた口調で美咲は言った。
「付き合ってたの、私達、高校の時」
琴美は、表情には出さなかったがかなり驚いていた。苦し紛れの言い訳にしては良くできていたからだ。
美咲は、大きく一息吸ってから話しだした。
「付き合ってたって言っても、ちょっとだけ、手を繫いだくらいでそれ以上はないわ、コンビニとかファーストフードで一緒に食べたり、お買い物もしたわ一緒に、ひとつのたこ焼きを分けて食べるなんて、普通にやってたの」
「今は何もないわ!ガソリンスタンドのレシートなんて私知らない!関係ない!○○県の△△なんて行ったこともない!」
「私だって、お義兄さんに車に乗せてもらうこともあるわ!髪の毛が落ちてたくらいで疑われたらたまらない!」
美咲は窮地を脱したことに安堵していた。
琴美の驚きは感心に変わった。美咲の創作力を褒めてあげたいくらいだった。
そこで琴美はこう告げた。
「だったら、そう言ってくれれば良いのに」
美咲は素早く瞬きを繰り返しながら言った。
「気を使っていたのよお姉ちゃんに、だってそうでしょ?婚約者が妹の元カレだったなんてショックじゃない?私だったらスゴイショックよ!お姉ちゃんだったらどうする?妹の婚約者が自分の元カレだったら?ハッキリ言う?」
美咲は一気に言い放った。
琴美にカレ氏がいた事はない、が、そんなことは今はどうでもいい。美咲のいいわけをこれ以上追求する気はしない。元々、正明と美咲の関係を追求してどうこうしようという気持ちではなかった。ただ知りたかった。正明が自分と妹を愛してくれていることを。
姉妹なのだから、同じ
琴美は満足した。妹を祝福してあげたいくらいだった。
そして、自分も。
私達はこんなにも愛で満たされているのだと。
琴美は静かに
「そうね、そのとおりね、私の考え過ぎだったみたいね」
美咲は琴美の意外な反応に驚いていた。こんな苦し紛れのいいわけに琴美が納得するとは思えなかった。一抹の不安を残しながらも、美咲は胸をなでおろした。
「ねぇ、あなた、私、爪を伸ばしてみたの」
琴美はそもそもあまり化粧もしない。爪も染めたこともない。そんな琴美がほんの少し爪を伸ばし、ほんの少し光沢のあるクリアなマニキュアをしていた。
正明は琴美の爪を見て、微笑んで言った。
「素敵じゃないか、君にはよく似合ってるよ」
正明の言葉に、琴美は素直に喜んだ。そして続けて言った。
「私、もうちょっと自分を飾ってみようと思うの、お洋服とか買っていい?」
歳上の琴美の甘えるような口調に、正明は優しい気持ちになって言葉をかけた。
「もちろんさ、君はスタイルが良いから何を着ても似合うよ、きっと」
いつも地味な装いの琴美は
正明と琴美は互いに出会うまで、年齢=カノ女、カレ氏いない歴、だった。そして、ともに初めて触れる異性だった。だが、正明は健全な男子で、大人向けのビデオや雑誌は普通に見ていた。その上で、琴美は素敵なバランスを持っていると思っていた。
胸はむしろ美咲より大きかった。もちろん、今は二人並べて見たわけではないが、それくらい分かるようなことはしていた。
正明の印象では、琴美より美咲の方が遊んでいるようだった。当然、美咲にとっては正明は初めての相手ではなかった。
それが、二人の性格の違いからくるものなのだろう。
正明はひとつの提案をした。
「今度の休みにどこかで買い物をしよう、どこが良い?」
琴美はその言葉を待っていたかのように言った。
「○○県の△△が良い、大っきなアウトレットパークがあるって」
正明はその言葉を聞いて一瞬ひるんだが、平静を装いつつ言った。
「行ったことないけど、行ってみようか」
余計なことを言う、と琴美は思う。行ったことないなんてわざわざ言わなくていいだろうに。
そんな素振りも見せずに琴美は素直に喜んで見せた。
「素敵!愉しみだわ!」
琴美が爪を伸ばし始めたのにはある想いがあった。
正明と愛し合うとき、その背中に爪をたててみたかった。
それは、美咲に対しての「私達、こんなに愛し合ってるの」というメッセージ。
美咲がそれに気づいたらどう想うか?美咲には出来ないことを自分がするのは、優越感からかもしれない。
美咲が正明に口を使う時、正明を見上げて、アイコンタクトをとる。琴美はこんなことはしないだろう。そういう性格なのだから。
正明の背中の爪痕を見た時、美咲は嫉妬した。だからなおさら大胆になった。今までしなかったこと、避けてきたことも積極的にするようになった。
美咲はオンナになった。
歯車はその軸が適切な間隔を保っていてこそ噛み合い滑らかに回転する。
琴美と美咲がそうだった。
幼い頃、美咲は琴美の後ろにいつもついていた。琴美は美咲の面倒をよく見た。
中の良い姉妹は時を経て少しづつ噛み合わなくなっていた。それは仕方のないことだろう。
二人の軸は徐々に離れ、互いの想いに隙間ができてきた。
その隙間を正明という潤滑剤が埋めていた。
しかし、潤滑剤も劣化すればスラッジになる。スラッジはやがて二人の軸をより離れさせるのだろうか?
正明と琴美が結婚して一年余りが過ぎたが、二人にはまだ子供はなかった。
「あなた、子供欲しい?」
琴美は正明に聴いてみた。
「そりゃ欲しいよ、親父やお袋にだって孫を見せてやりたいし、僕だって」
「そうなんだ」
正明と琴美は意を決してクリニックの門をたたいた。結果は、琴美は妊娠しづらい体質だったようだ。それは、さほど心配する程のことでなく、計画的に進めていけば叶うということだった。
「頑張んなきゃなぁ」
正明は張り切っていた。
「ダメ、あなたは我慢しなきゃ、次はねぇ、ウーンと、この日」
琴美はスマホの画面を指差して言った。
「マジ!それまで僕はどうすりゃいいんだ?」
若い正明は医師のアドバイスを理解できていなかったようだ。
琴美は『美咲がいるじゃない』と思っていた。
琴美について美咲が知ったのは母親から聞いたからだった。
「あなたも協力してあげてね」
母の言葉にある考えが美咲の脳裏を横切った。ただ口先から出た言葉は。
「協力って?私に何ができるの?」
それは当然の答えだった。母は拍子が抜けたような表情で「それもそうね」とつぶやいた。
「ねぇ、あなた、子供欲しい?」
美咲は正明に聴いた。
「そりゃ欲しいよ、親父やお袋にだって孫を見せてやりたいし」
その時、美咲の脳裏に浮かんだ言葉が口をついて出てきた。
「私が産んであげようか?」
その言葉は、正明の耳に悪魔の囁きのように響いた。
第一話 完
私のほうが先に好きだったのよ 名も無きニワトリ @6encebrian
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