7 木漏れ日

 7 木漏れ日



女性は家に着くと桃の皮を丁寧に剥き始めた。剥き終わると食べやすいサイズにカットし皿に並べた。フォークを二つ添えて桃が乗った皿を運んだ。裏口から出るとそこにはウッドデッキと二脚の椅子が置いてあった。その間に置いてある机に桃が乗った皿を置いた。太陽が燦々と照りつけている。眩しい日差しに目を細めた。


「ほら桃買ってきたよ」


女性は何もない椅子に向かって話した。向かい側の椅子に座り、桃を一つ口に運んだ。日差しは木にぶつかり木漏れ日となって降り注いでいた。


fin.

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飾って透明人間 睡眠欲求 @suiminyokkyu

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