最近感じる私の変わったこと

山染兎(やまぞめうさぎ)

第1話 私のこだわり〜紐(ロープ)について〜


 私のこだわりの一つに『自転車などに縛る平らな紐(平ロープ)がねじれた状態でいることが嫌』というものがある。

 このことを普通はあまり気にしない人が多いだろう。また、平らな紐(平ロープ)でなく、丸ゴムバンドのようなものにすればいいと思う人もいるだろう。だが、当初は自分はそれを買ったばかりで切れたり、汚れたりしているわけでもないから捨てるのはもったいないと思っていた。それに、100均のものだから使えなくなったらいつでも買い換えることができるのだから良いとも思っていた。

 そうして、何ヶ月と使ってきた。しかし、それでもねじれて使ったことは一度もなかった。ねじれて使うとどうしても落ち着かないのだ。後ろの荷台にある紐(ロープ)をよく見るわけでも、周りから指摘されるわけでもない。単純に気になる。単純に嫌だ。そう思ってしまうのだ。母親からは


『そんなことなんてどうでもいいでしょう?それよりも遅刻をしないかを気にしなさい!』


と、父親からは


『確かに世の中にはそういった人もいるけど、遅刻をしてまでやろうとする人はいないんじゃないかなぁ?』


と、兄弟姉妹からは


『う〜ん、自分は気にしないな〜。興味ないし、指摘されたり、笑われたりするわけでもないし。』


と、それぞれから言われた。友人も


『確かに、気にはなっちゃうけど、遅刻をしそうな時は流石にやらないなぁ〜。先生とかに怒られるのが怖いし。www』


なんて笑って言っていた。だが、それでも自分は気にして、やってしまう。

 ここで、大抵の人達は


『何故、自分はここまでねじれを気にして、ねじれていたら遅刻をしそうなときでもやろうとするのか?』


ということが疑問に思うだろう。

 自分は考えた。何故、こんなことをしているのか?

 そうしていつも考えていたら、ふと気がついた。


『これって、癖に似たものじゃないかなぁ〜?』


と。考えてみればいつもそうだった。自分は日頃からつまらないことや興味・関心がないことに関しては適当にやり、途中で飽きて放り投げる。大雑把なことは大雑把にやる。だが、面白いことや興味・関心があることは真面目に、集中して行い、最後までやりきる。また、細かいことには目を光らせる。『気にしなくてもいいじゃん』と言われることを気にして、『適当にやればいいじゃん』ということを真面目にやる。周りからも『いちいち、細かいなぁ〜!』とよく呆れながら言われるほどでもある。

それでも自分は気にするのだ。気にしてしまうのだ。

 それが分かり、そして納得した。『これは日頃の行動が反映されているのだな。』と。『日頃の行動が何気ないことにも繋がっているのだな。』と。

 それが分かっていても、止める気はない。細かいことを気にすることは、周りから『ウザい』と、『煩い』と、そう言われたとしてもそれは自分のアイデンティティーであり、そうやって注意していることで思わぬところで役立つことがあることも知ってるからだ。

 だから、これからも細かく生きていこうと思う。自分が堕落しないように。自分が自分で、そして真面目にいられるように。


 皆さんはこのことをどう思い、どう考えるのでしょうか?

 そして皆さんはどういったこだわりを持っているのでしょうか?

 それは何故、やってしまうのでしょうか?

 周りには共感されにくいようなことや理解しにくいようなことはありますでしょうか?今一度考えみたり、見つけてみたりしてみるのも面白いと思いますよ。

 そして、周りに伝え、聞いてみるのもいいと思います。きっと、それは世界のどこかに同じ悩み、同じ思いを抱いている人がいると思います。

 『世界は広いようで狭く、狭いようで広い』。そんな言葉をどこかで聞いたことがあります。もしかしたら、身近にも同じような人がいるのかもしれませんね。



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 この『第◯話』は更新していった数によって変動していくことがあります。

 また、章ごとに不定期更新していくのでもしかしたら、いつの間にか増えていたという現象が起きる可能性がございますので、読者の皆様方はご注意ください。

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