第2話

強盗するにも店を選ぶと思う。お金がなさそうなお店は選ばないし、お金があってもヤバい人が絡んでそうな水商売のお店はやめる。

「強盗だ!! 金を出せ!!」

どうして赤字経営の喫茶店に押し入るのだろう。

バイトとして雇われた私の意見だが、経営者のおじさんは多分ヤクザだ。優しそうな青年で全然ヤクザに見えないけど。

強盗に選ばれたのはきっと私のせい。学校と名がつくところではいつもいじめられる側。歩いていれば肩をぶつけられ、知らない人間に「なんとなく」石を投げられる。

この世界は優しくない。憂さ晴らしを求めて、何となく抵抗しても勝てそうで、泣き寝入りしてくれそうな人間、――例えば私――をサンドバッグにする。優しい人から死んでいき、生き残るのは優しくない人たち。

二人の強盗はレジにいた私に拳銃を突きつける。ご丁寧に、安全装置はつけたまま。レジにいたのは常連のお客さんがお会計をするタイミングだったから。お客さんは尻餅をついて私と強盗を見比べた。

「レナちゃん、大丈夫だよ。お金を渡そう。おじさんも許してくれるよ」

「うん」

そんなわけない。

オーナーのおじさんは私を無給で働かせている。おじさんは両親が亡くなった私を引き取った。私が高校生になったから今までの生活費を精算するために私をここで無理矢理働かせている。おじさんと血縁関係はない。父と杯を交わしたという理由だった。何故おじさんが私を引き取れたのかは当時幼かったので覚えていない。

高校ではいじめられ、喫茶店で労働し、家では家事やおじさんの世話。殴る蹴るは当たり前。虐待という言葉が綺麗に当てはまる。

どうしてこんなやられっぱなしの人生なのだろう。

レジの中のお札を集める。息が上手く吸えない。大きく吸ったらずび、と鼻水の音がした。レジの中にある十枚の一万円札はこういう時の対策用で今日増えた一万円札はなかったはずだ。この店は稼いでるとは思えない。

一万円札の間に千円札を全部挟んで強盗に差し出す。

強盗の顔が緩んだ。そんなにあると思っていなかったのだろう。

頬が濡れた。涙が出ていると気付いた。いつまでもやられっぱなしで、いるんだろう。顔が熱い。

怪物が囁く。

でも、このままじゃ嫌なんだよね。たまにはさ、やり返してもいいんじゃない? それで死んでもいいんじゃない?

怖くて泣いているのか、悔しくて泣いているのか、自分でも分からない。

お金を受け取ろうと手を出した瞬間に、拳銃を持った手首を握る。

撃たれたら死ぬと思った。死ぬ覚悟なんて出来てないし、怖い。

「レナちゃん!」

「危ない!」

「誰……?」

私と強盗の間に入ったのは綺麗な男の人。確か神主さんだったか。何度か見かけることはあったが、すれ違う程度だ。

「僕は翠。すまない、レナ」

すまないって、なんで……?

どうしてこの人は私のことを知っていて、謝るのだろうか。

「説明は後だ」

ニヤリと笑った翠さんはキッチンの方を指さした。中に引っ込んでいろと言いたいのだろう。

「助けてもらわなくても大丈夫だよ」

翠、と名乗る男の人が登場したことで冷静になれた。とにかくこの状況をどうにかしなければならない。

強盗の手首を脇の下に挟んで体を捻る。

「ぐえっ」

悲鳴を上げたのと同時に拳銃を手から落として蹴っ飛ばす。拳銃はスルスル滑って厨房の中に。カツン、と鳴って止まった。

「舐めんじゃねぇ!」

一人が殴りかかり、もう一人が私に拳銃を向ける。

「撃てないよね?」

「そんなこと――」

妙に頭の中がクリアだ。強盗は人が撃てるかどうか心の話をされたと思ったらしい。私が言ったのは安全装置が解除されてないってことなんだけどな。

私が回し蹴りをしたら強盗の手から綺麗に吹っ飛んで私の手に収まった。

カチャン、と安全装置を外して強盗の片方に向ける。

「ほら、これで撃てる」

拳銃は軽くない。多分本物で弾も入ってる。

撃ってみたいな、と思った。今なら正当防衛でいけるし、混乱していたと言い訳もできる。

暗殺者の娘だからと銃の扱いを教えてもらったが、実際に触ったことはない。銃があるというおじさんからの脅しだった。教えると言いながら見せるだけで一度も実践をさせてもらえなかった。

まだ19歳の未成年だし。正当防衛にならかいかな。

撃ちたい――その気持ちが先行したのか銃声が鳴る。私の手の中にある拳銃から。

自分の中に相手の命を奪える武器がある。誰にでも加害ができる、そんな“勝ち犬”の優越感が私を支配した。

店内はパニックになり、出口を求める人でいっぱいだ。私は血が流れる犯人の体を眺めていた。どくどくと流れる血が服を汚して、床に染みる。火薬の匂いがした。

「君、強いね」

翠さんは「僕の助けはいらないみたいだ」と言って笑った。

強盗の仲間はもう泣きそうになっていた。翠さんは黒く長い前髪の隙間から私を見る。

「逃げたいのなら手を貸すよ」

「舐めないで」

撃つつもりはなかった。この人の手を借りなくても法律が私を味方してくれる。強盗の拳銃を拾って、混乱のあまり誤って撃ってしまったと言えばいい。

「やっぱり君は強いね」

翠さんは手を空に翳して、振り下ろす。翠さんの手には刀が握られていた。

確か翠さんは刀なんて持ってなかった。ここにはあんな大きくて長い荷物を隠す場所もない。

私が見ていない間にどこからか持ってきた刀を出せる人間から逃げられるとは思えない。

「これは刀。見えるんだね、レナちゃん」

「え?」

「見えてるんだよね、これ」

翠さんは微笑んだ。喜んでいるようだ。

「何言ってんの。見えるに決まってんじゃん」

「ギフテッドでないとこの刀は見えない。レナちゃんはギフテッドなんだね」

翠さんは刀を振り下ろして、血が流れる強盗の首を落とした。頭と胴体が切り離されて、頭がゴトリと落ちる。ギロチンみたいだ。

「かして」

「いいよ」

翠さんが微笑む。

この世界は優しくない。

拳銃を持ったくらいで強くなんかなれない。あの刀を持って走ってこられたら銃を使うよりも先に刺されてしまう。早撃ちなんで出来ないし、ちゃんと当たるかも分からない。

「才能持ちでないとこの刀は見えない。レナちゃんは才能持ちなんだね」

翠さんの声はウキウキしていた。

このまま殺されるのだろう。私よりも翠さんの方が強い。

目の前の男、翠さんが刀を持ってにこやかにこちらを見ている。

「レナちゃんに才能があってよかった。レナちゃんのお母さんは才能がなかったから」

余裕がある喋り方がムカつく。私が拳銃を持っていても私の機嫌を伺わないその姿勢がムカつく。私より強いって自覚してるのもムカつく。さっきまでの冷静な気持ちがどこかへ行った。場の支配者は私ではないことを教え込まれているようだ。

「殺すなら痛くないやり方でお願い。サクッと殺してよ」

「殺さないよ。何を言ってるの?」

「え?」

「レナちゃんは殺さない。この刀は僕の才能。僕は才能持ちだけに見える刀を出現、消失させることができる。こんな風に」

翠さんは手に持っていた刀を消した。

私の目の前から刀はなくなった。翠さんは何も握っていない。

「もう少し離れて、危ないから」

翠さんはそう言うと右手を横に突き出す。すると、右手には再び刀が握られていた。

「こわ」

才能のことはよく分からないけど消えた凶器トリックし放題ってことは分かった。

「ちゃんと切れるんだよ」

翠さんはあたりを見回して紙ナプキンを一枚取って広げる。角をもって息を吹きかけると紙ナプキンはふわふわ舞った。

そこに翠さんが刀を振り下ろすと……紙ナプキンは二つに分かれて地面に落ちた。

「怖いんだけど」

「レナちゃんの才能は何だろうね」

「知らないよ。普通の意味以外で才能って言葉使ってるの初めて聞いたし」

「才能は生まれつき持ってる能力だよ。その能力は人によって違い、全ての人が才能持ちじゃない。才能を持ってても持ってると気付かずに一生を終える人もいる」

「例えば、絵の練習をしてないのにめちゃくちゃ絵が上手いとか?」

「うーーーん、ちょっと違うかな。分かりやすいので言うと少年漫画とか、スーパーヒーローとかの能力みたいな……。空を飛べたり、音速で走れるとか……」

「訓練では辿り着かない領域?」

「そんな感じかな。紙に絵を描いたら紙から抜け出して動き出す……とかなら才能かも」

「仙人の域じゃん」

「実際に仙人と呼ばれた人は才能持ってるかもね」

ふぅん、意味分かんないな。能力バトル漫画の説明でもされているのだろうか。靴下はびちょびちょで気持ち悪いし才能とやらで乾かして欲しい。

バリ、と鳴る足元を見ると靴に染み込んだ血が固まっていた。きっと靴下まで染み込んでいるのだろう。汗か血かわからないけど早く洗い流したい。

熱いシャワーを浴びて、感染症の危険もさっぱり忘れてそのままどこかへ行ってしまいたい。手汗がひどくてダスターで拭った。足元にはどす黒く色が変わった血の水溜まりと血しぶき。それから生きていないって分かる人間。ギロチンが生まれる前は首を落とす時に骨に引っかかると苦しい、という知識を思い出す。切断された首からは少しだけ骨が出ていた。骨付き肉みたいだ。

「ガムテープない?」

翠さんの声で思考から浮き上がる。死体を眺めるのをやめた。

「結束バンドがある」

ようやくキッチンに入った私は結束バンドを持ってレジに戻った。

結束バンドを持って電話を取った。警察に電話をしたと分かると翠さんは驚いていた。

死体に拘束具は必要ない。何に使うか、私には分からない。

「警察呼んでいいんだ」

「正当防衛だし」

「そういうことじゃない」

翠さんが何を言いたいのか分からなかったけど、警察が来てからさっきみたいに流暢に喋ることはなかった。

警察が来て神主さんの名前は三道(みみち)翠と知った。

大変だったのは強盗よりもその後だった。強盗の対応のせいじゃなく、強盗に居合わせたお客さんに労られるのが疲れた。お互いに被害者だよね、だけど自分は居合わせただけの客で店員の私は未成年だけどお店として謝ってね、そんなのが言外に伝わってくる。

「レナちゃんも可哀想に」「今回のこともあったけど、気を落とさないでね」「お姉ちゃん強いね!」など言われて会話もした。最後はちょっと分かんないけど。必要なことしか喋らない接客バイトにとっては辛かった。警察官も配慮してくれないので警察官と喋ることも辛かった。

警察官の人たちが帰ると喫茶店の中は私と翠さんだけになった。

「翠さん、だよね。どうして私を知ってるの?」

翠さんとの間には二切れのレモンパイと二つのティーカップ。一つは私のもの、もう一つは翠さんの。

今日はもう閉店。翠さんが注文したレモンパイを食べていないと言うから冷蔵庫の中のレモンパイを現場から持ち出した。スマホを忘れたと言って。

「翠と呼べばいい。姫のことを知らない家臣などいない」

「何言ってんの?」

警察が帰ったからってふざけないでほしい。私は疲れてるのだ。

「レナちゃんは姫なんだよ。君は国を治めた武士の末裔で、生まれる時代が違ってたら国で一番偉い人だった」

「ふぅん」

「信じてないでしょ」

「うん」

「姫を守るのは家臣の務めだから。ここで働いてるのを知ってる」

「だからこの喫茶店の常連になったの?」

「そうだよ。あとはレモンパイが美味しい」

「当たり前でしょ。材料費だけで価格の50%。コスパ最強レモンパイ」

レモンパイにフォークを立てる。レモンパイの底がサクッと綺麗に割れた。フォークで優しく刺して口の中に持って……いけた!

ホロホロのタルト生地は食べるのが難しい。

翠さんはそれなりに綺麗に食べている。美味しそうに。レモンパイが好きなのは本当らしい。現実逃避でもしないと、やってらんない。何も考えたくないし、何よりも疲れているのだ。

「翠さん、だっけ。私のこと守らなくていいよ。私、強いし。姫とか、別にいいし……。家臣とかずっと昔の話でしょ。昔の人の言いなりになる必要なんてないじゃん……」

「レナちゃんはおじさんの言いなり? それとも自分で決めたの?」

何か言おうと口を開いて、どう言えばいいのか分からなくて口を閉じた。

他の親戚は私に関与しない。というか、常に距離が遠かった。一番近くにいたのはおじさんで、おじさんには「暗殺者の娘」として暗殺者になれるような振る舞いを教えられてきた。私にはそれしかなかった。他に生き方があるとは知らなかった。色んな人を学校で見たけれど異国の風土の中にいるように、他の世界だと感じた。自分は違うのだと理解させられた。

世界を知って自分に違和感を感じた。

小学生の頃まで少しだけの優越感で耐えた。すぐに劣等感に押しつぶされた。

受験をして、高校に入学して、やっと暗殺者以外になれるかもしれないと思った。でも、おじさんは暗殺者になるための訓練をやめない。普通の人がするようにバイトをしたかった。おじさんの目が行き届かない場所は禁止されたからおじさんの店で働いている。

「暗殺者以外の将来は分からなかったし、他の選択肢があると知った時にはもう選べなかった」

「君のお父さん、暗殺者って言われてるでしょ」

「なんで知ってるの?」

「嘘だよ、それ」

「僕は君の家臣の一人。オーナーのおじさんもそう。君のお父さんは暗殺者じゃない。殺し屋はおじさんだ」

「……私、暗殺者の娘じゃないの……?」

「そう。暗殺者の娘ではなく、姫なんだよ。武士ってとこかな」

暗殺者の娘よりも武士の末裔で姫って方が関係が遠くて薄く見えた。だったら、縋るのなら姫の方がいい。

「暗殺者の娘、やめてみない? 君は姫なんだからさ」

翠さんの提案は耳障りがよく魅力的だった。

「つまり私の祖先が武士で、国を治めてて、時代が時代なら姫ってこと?」

「そうそう」

翠さんは皿に散らばったレモンパイのパイ生地を綺麗に集めて食べた。

「私のお母さんもそうってことだよね」

「そうそう。レナちゃんのお母さんも武士の末裔だから」

この人が握ってるのは私の情報だけじゃないようだ。私、母、父、おじさんと私の周辺の情報まで把握してる。

「なんでそんなに私の情報知ってるの? 神主って街の住民の情報把握できるわけ? 一度も神社に行ったことないし、翠さんに名前を教えたこともないんだけど」

いや、一度くらいはあるかもしれない。例えば七五三とか、初詣とか。私が赤ちゃんの時に連れられたら記憶にない。言ってから気付いた。

「君の家系の情報は入ってくる。16年前に生まれた末裔の話とか、通っている学校とか、レナちゃんを守るために必要な情報が。寝る時間も起きる時間も」

翠さんは何でもないことのように話した。まるで監視カメラがついていて当然のように。あまりに自然すぎて気付かなかった。

「プライバシーの侵害じゃん!」

こんな人に個人情報が渡されていなんて! 同意もしてないのに! 寝る時間に起きる時間? 家の中でのことまで知っているなら全てが筒抜けである気がした。しかもそれを当たり前だと思っているし、わざわざ私にレモンパイを調達させてる。

被害者は私じゃないか!

美味しそうにレモンパイを食べる姿が憎らしい。

「姫を守るのは家臣の務めだからね」

守ればなんでもアリなの? 私は今強盗に遭ったけど守れてる訳? 翠さんがいなくても自分の身は自分で守ったし、強盗から銃を奪ったのは私だ。

目の前にいる翠さんが紅茶に砂糖を追加しているのをみてどんどん怒りが湧いてきた。

そのレモンパイだってわざわざ現場に戻らせて取らせたものだ。危険に晒すような真似だってしてるし、瞬きひとつも全てが憎らしい。

「今すぐ私に関する情報を全て棄ててアクセスも出来ないようにしてよ!」

「だよね。じゃあ一緒に壊しに行こうか」

「え!? いいの!?」

「もちろん」

まさかデータを壊していいと言われると思わなかった。皿に残ったレモンパイの残りを口に運んで紅茶で流し込む。

「武士なら刀を持ち歩かなきゃ」

「ふぅん」

紅茶で飲み込んで顔を上げると、目の前には真剣を持った翠さんがいた。さっきの、才能とかいう刀。洋風の店内と時代劇みたいな刀が変な感じで、店内の蛍光灯を反射して光っている。

「え?」

「これで監視システムを壊す。一緒に行こう」

「今から?」

「ダメかな」

「ダメだよ! 靴下はびちょびちょだし、髪に血がついて固まってる。熱いシャワーを浴びたいし、あったかい布団で眠りたい。その後だから、早くても明日の朝、じゃなくて昼。学校は休むとして、こんな疲れて朝に起きられると思えないし、ゆっくり寝たいし」

「でもその姿、僕は見られるんだけどいいの?」

「ダメに決まってるでしょ!」

レナは例え自分の手に監視カメラがあったとしても、欲望の赴くままに他人を覗かない。そんな欲すらないと思える。

「でもレナちゃんが襲われたらどうするの?」

「襲われる?」

さっき強盗に襲われたばかりなのに? これ以上なんて想像もしたくない。

「強盗が報復するかもしれないし、言ったでしょ。レナちゃんは狙われてるって」

「初めて聞いたけど」

「そうだっけ?」

翠さんは穏やかに微笑んだ。まただ。場を支配するような微笑み。

「家臣の中で下剋上しようって思う人がいるかも」

「私を殺しても何もならないよ……」

今までの生活で姫だなんて思ったことはない。普通以下の生活を送ってきたし、普通の生活が羨ましいと感じる。お金持ちな訳でもないし、お城に住んでいる訳でもない。

「レナちゃんは才能が覚醒する可能性が高い。そのレナちゃんを殺せば自分も才能が覚醒するかもって考える人は大勢いるかもよ」

「翠さんもそう思ったんだ」

翠さんは何も言わずに微笑んだ。とっくにそこが見えるカップを机の隅に追いやって立ち上がる。

「とにかく、帰るから」

「監視がダメなら一緒にいるからね」

「トイレもベッドも別だから!」

「一緒にいるのはいいんだ」

翠さんは私に抱きつく。

「こうすると、恋人みたいだね」

「翠さんって、私の恋人じゃないよね?」





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②ちょっとその能力借りるね 紫火けいし @whereislilac

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