②ちょっとその能力借りるね
紫火けいし
第1話
◎ちょっとその能力貸して
◎1話プロット
○参考作品
薔薇王の葬列
HUNTER×HUNTER
涼宮ハルヒシリーズ
◯世界観
現代日本で一部の人にだけ現れる特殊能力「才能」がある世界。
監視システムが世界の綻びが可視化させた。それを知っているのは主人公と敵の一部のみ。
敵は弱い者たちにこの世界の“負債”を背負わせる。
権力や富、健康に恵まれたが故に弱いものに負債を押し付ける彼らは背負わせ屋(敵)と呼ぶ。
○あらすじ
暗殺者の娘で大学生のレナはバイト先の喫茶店で強盗に巻き込まれてしまう。レナは暗殺者の娘という理由で教育され、普通の人よりもちょっと強い。強盗を捕まえたレナに家臣だという男、翠が現れる。翠はレナを数少ないスキルの持ち主で姫と呼び、ずっと監視していたと告げる。家臣による監視システムの破壊のためにはレナのスキルが必要だった。神社に行くと、監視システムの一部が体内に組み込まれてしまい、レナが死んだら人類が滅びることになってしまった。翠はレナを守りレナは自分を守らなければならない。人類を滅ぼすためレナを狙う人々を才能で倒していく。
◯主要キャラクター
レナ
世界の謎解き人であり、世界の謎になった高校生の主人公。暗殺者の娘とおじさんに言われ虐待を受けながら育った。本当は武士の末裔。翠に姫と呼ばれる。
自己肯定感が低いため翠に守ると言われても「別にいい」と思っている。死にたくはないが、死ぬ前提でも構わない思考をたまにする。
才能が覚醒した後、数少ない才能の持ち主であると告げられる。才能の名前は「強制貸出(コピーライター)」。他の人の才能をそのまま借りることができる。対峙している敵や道中に出会った敵や仲間の才能を借りて戦う。
自分が人を殺すことになったのは翠のせいだと責めることでなんとか自分を保つようになる。共依存関係では翠が自分の近くから離れると裏切ったのではないかと自殺しそうになる。
後に翠がいないと才能が使えなくなる。
「貸してってば!」
能力イメージキャラ HUNTER×HUNTER クロロ
三道 翠(みみち みどり)
レナの住む街にある神社の神主。ふわふわした髪の男性。レナを姫、自分を家臣言う。
神社の監視システムを壊すためにレナに近付く。その後、世界の謎になったレナと一緒に敵・背負わせ屋たちと戦う。
才能「霞刀」身体の中から刀を取り出す。自由にしまえる為、どこにでも持ち出せる。金属探知機にも引っかからない。
中盤からレナがなくてはならない存在であり、レナが死ぬ時は自分も死ぬのだという感覚が生まれる。レナが自殺しようとすると自分が死んでもいいのかと脅す。その際にレナが一緒ならばいいと思っていることを知っている。
後にレナがいないと才能が使えなくなる。
「死なないでね、レナちゃん」
敵・背負わせ屋
権力や富、健康に恵まれたが故に弱いものに負債を押し付ける。自覚があろうとなかろうと世界を壊す原因。
おじさん
レナのおじ。無意識のうちに背負わせ屋の末端となる。レナを力によりねじ伏せてきた。他人が自分より優れているのが許せない。常に場の支配者であろうとし、子どもが恐怖のあまり泣く姿が好き。
才能「傀儡の糸」糸で操ることができる。銃の弾道を変えて戦う。
◯物語構成
文庫ラノベ1巻で全4章設定。
1章
翠がこの世界の監視システムを壊すためにレナに接触する。翠がレナに異能力「才能」の存在を教える。この世界の監視システムを世界の滅びを測る装置であったことはまだ知らない。
レナは初めて人を殺す。人を殺すことにより元から低かった自己肯定感が少しだけ上がるが、マイナスのまま。翠も人を殺したことにより、お互いが同じ殺人の罪を背負うものとしてレナに圧力をかける。まだ二人は共依存関係ではない。
監視システムの破壊には異能力・才能が必要だと判明する。翠の才能では監視システムが壊せなかった。レナに才能の覚醒を迫るが、レナはまだ覚醒してない。翠が霞刀で一生懸命壊そうとするが、翠が負傷。才能の刀を借りて監視システムを壊そうとした時、レ「借りる」という行為が引き金になりレナの才能が学生。「強制貸出」によって同じだけど違う霞刀で監視システムを壊す。
2章
監視システムを壊したことにより監視システムの一部が体内に組み込まれてしまい、レナは負わされた“負債”が見えるようになってしまう。世界の破綻や綻びの負債を引き受けると世界の寿命が延びる。レナの一族は負債を一手に引き受ける生贄として生き、負債が限界を超えると死んでしまうことが判明した。
レナは「こんな世界ぶっ壊してもいい」と自殺しようとするが翠によって止められる。その後、翠がレナと一緒に死のうとするが未遂に終わる。二人は発見された人によって強制的に「優しさの園」に閉じ込められる。そこは自殺志願者たちが閉じ込められる場所だった。自殺が伝播するとの根拠で他人との接触が禁じられ、レナと翠は離れ離れになる。
夜中、夢の中でレナは世界を壊しきれなかったのなら自分が壊さないと、と強迫観念に駆られて施設の扉を壊す。そこは夢の中ではなく現実だった。破壊に驚いた翠が駆けつけてレナと合流。「優しさの園」は敵の背負わせ屋の一部が運営している場所だと翠が突き止めた。
レナと翠は離れ離れになったことから不安になり、相手がいないと才能が使えなくなる。二人を引き離そうとする施設の職員に二人は対抗。
二人はお互いに殺し合えば自殺ではなく他殺だから、という理由で殺し合おうとする結果、施設を破壊してしまう。その際に全ての患者を解放する。患者たちは「デトックス」との名前で全ての薬を取り上げられていたと知る。また、才能のある患者は歩けないほどに違法薬物が投与されていた。
患者たちに助けを求められたことで、二人は殺し合いをやめ、患者と協力しながら「優しさの園」を破壊する。レナは歩けない患者から才能を借りたりしながら、患者を救出したり、必要な薬を探す。二人は小さな毛布にくるまって眠る。
3章
殺し合いも決着がつかないとわかった二人は生きることに決めた。生活に必要なものを持ち出すためにレナと翠はレナの家に戻る。レナの家は荒らされており、慌てて出てきた隣人に強制的に家に入れられる。隣人によるとレナの家が荒らされたのは強盗の報復だと近所で噂になっているとのこと。二人は強盗の情報を得るために警察に忍び込んだ。そこで強盗グループの情報を得て、強盗のアジトに踏み込む。強盗グループの上層部は才能によって盗みをしていた。強盗が背負わせ屋の末端組織であること、強盗グループの中におじさんがいたことが判明し強盗組織を壊滅させる。レナはそこで強盗組織の誰かに殺されようとしたが翠に阻止されて失敗。レナはバトルの最中に何度も衝動的に自殺しようとするようになる。どうしてそうなるなのか、自問自答の結果、おじさんを殺せばわかるかもしれないと言う。
4章
今までレナを虐待していたおじさんの行方がわからなくなっていた。おじさんを探すために唯一の手掛かりである「強盗」から強盗事件を調べる。調査の結果、最初の強盗はおじさんが仕組んだもので、レナを殺すつもりだったと判明。最初の事件現場に戻るとおじさんと翠の(自称)元恋人が待っており、レナと翠を殺そうとする。待望の自殺ながら、レナは抵抗。おじさんに殺されたい訳じゃない、とおじさんを殺す。翠は(自称)元恋人と名乗る人間に殺されそうになっており、レナは翠の才能で(自称)元恋人を人質に取る。そして、(自称)元恋人を殺してレナが一緒に死んでもいいのかと脅す。
翠も「ここでは死にたくない」と理想の死にレナがいることを確認し、(自称)元恋人をレナに殺させる。レナが(自称)元恋人を殺すことで、世界の監視システムのパーツが少しだけ手に入り、世界の滅亡が止められるかもしれないと希望を持つ。
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