わずか300文字で綴られる、豊かで大きなファンタジー魔術学園生活!

この物語は、毎話300文字で構成されています。
――などという、気が狂ったような内容の本作。
しかも日記形式だというから、驚くしかない。

300文字とは、あまりに僅かな文字数だ。
内容はぶつ切りではないのかと疑うのが当然のところ。
しかし、実際に読んでみるとさらなる驚愕が襲う。

……本当に300文字で、一日の出来事が綴られているのだ。
300文字で起承転結、連続短編小説のように、一つの話がまとめられているのである。

その上で、
・長期スパンのイベント
・現在進行形で起こっている事件
・明日以降への伏線などがちりばめられており――なんだこの驚異の文字数圧縮術?

普通の作品なら一章使いそうなネタを躊躇なく消費する精神。
読者のために心を砕き、細部まで徹底されたリーダビリティー。

同じ物書きなら文芸能力の技量に絶句し。
純粋な読者ならゆるふわかつハチャメチャなファンタジー世界の日常に魅了されること間違い無しの逸品。

文句なし、☆☆☆の作品である!

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