こんなにも近いのに、こんなにも遠い。

届きそうで届かない恋のもどかしさと、救いたくても救えないいじめの残酷さを、同時に描かれている作品で、とても面白いです。
それをLINEで表すというのもすごいアイデアだと思います。返信が来ない…という不安感が、この小説の中では何倍にも大きく見える。そしてLINEだけの繋がりという脆さや儚さもこの物語の要素として重要な役割を果たしている。
近代化が進む社会において現実と理想とを隔離してしまいがちな昨今人々に読んでほしい小説です。是非皆さんも読んでみては。

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