第六話:トラブル?
そんなこんなで騒がしい騒がしい晩御飯とお風呂順番ぎめが終わった。僕がじゃんけんで圧勝して一番最初になったわけだけど、僕のお風呂はものすごく長い。なぜなら五分入って五分出る、五分入って五分出る、を四セット+体も頭も洗うようないつも一時間コースなのだ。だから後の人には気の毒だけど。全員なんだけどね。
◆ ◆ ◆
ふぅ。今は入って37分経過。四セット目の最後のフェーズ。なんかこれはおうちさうなしてるみたいだしすごく楽しい。なんか気持ちいいし。
ん?なんか扉開いた?どーせお母さんか。よく歯ブラシ取りに来るし。
ん?なんかもう一回扉開かないな…長くない?
ん?今違う扉が開いたような……
「「あ」」
逃げるように逃げていった咲希。ギリギリ湯気で見えなかったけど…咲希も見えてないよね?あ、
「ねぇ、見えてないよね?」
タオルを巻いた咲希が入ってきた。こう見ると咲希の胸も結構大きいんだな……じゃなくて!
「僕は見えてないよ大丈夫安心して」
「ならよかった…でもさ! 倫也くんお風呂長すぎ! 流石に入ってないと思ったよ!」
「それは、、、、うんごめん」
「しかもお風呂入った痕跡ないし!」
「それも、、、、ごめんなさい」
「てゆーかいつまで入ってるの、寒い」
「てかなんで入ろうとするの?」
「また服着るのめんどくさいでしょ!」
「わ、わかった……」
嫌な予感はしたんだ、嫌な予感は…。とにかく早く入って上がろう。
「………ねえ」
「な、なに?」
「背中あらってあげる」
「な、なんで?」
「変なとこじゃないしいいでしょ」
「え、う、じゃ、じゃあおねがいします」
「うん………ぃよっし」
「ん?」
「ナンデモナイデス」
〜天野咲希視点〜
はわわわわわ〜気付かず一緒に入っちゃったよぉ〜
って私はぶりっ子か!
……つまんないところをお見せしてしまい大変申し訳ございませんでした。
まあこんな茶番は置いといて。
なんかおかしいな〜とは思った。うん、正直にいう。思った。
だって真面目な倫也くんが電気消し忘れるはずないし。でも脱いだ服もパジャマもタオルもなかったもん。しかも音しないし。そりゃわかるわけないでしょう!
でもいっか、見られてないっぽいし見てないし。しかも倫也くんの背筋触れるし!なんだかんだ得が多いし良し。
「どのボディーソープ使ってるの?」
「…これ」
「へぇ〜こんなの使ってるんだぁ〜」
「ちょ、お願いだから早く洗って…」
「は〜い」
私はボディーソープを出し、倫也くんの背中に手をのばす。
え、やば。お父さん程ではないけど結構あるんだな。そっか、倫也くんサッカー部か。大変だなぁ。
「終わったよ〜」
「ありがとう」
その一言だけ言ってさっさと体を流すと出ていってしまった。つれないなぁ〜。まぁ私があんなこと言ったから悪いんですけど。いつかしっかりとあの時の説明しなきゃな。
隣の席の元カノがすごく話しかけてくるのだが にんじんのへた @sasisueo
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