第五話:夜食

「「「こんばんはー」」」

「あ、中入っていいよ」

「「「おじゃましまーす」」」


 結構雑になってしまったけど綺麗にすることは成功した。とりあえずはいいとしよう。しかしこんな急にくるとは思ってもいなかった。お母さんが知っていたからご飯は大丈夫だろうけど。


「あらいらっしゃ~い」

「「「おじゃましてまーす」」」

「全然いいのよ〜暗い倫也と仲良くしてくれてありがとうね〜」

「ねぇお母さんちょっと…」

「あら、なにか違うこといったかしら?」

「いや…でも…」

「ほら星奈、咲希ちゃんに隠れないの! しっかり影弥くんと瑞樹ちゃんに挨拶して!」

「う、うぅぅ〜」

「かわいーね、倫也くんの妹!」

「……人見知りな所は倫也と一緒、か」

「ん? なにか言った?」

「いや、なーんでも」

「それじゃ倫也、家案内して〜」

「はーい、それじゃついてきて」

「「「はーい」」」


◆  ◆  ◆


「よし、これで全部かな」

「おっけー」

「お風呂入る順番ってどーすんの」

「それは毎晩じゃんけんして決めよう」

「なんで私倫也くんと同じベッドなの? しかも狭いし」

「お母さんがちょっとね…でも僕ソファーで寝るよ」

「…………ふーん」

「はい、今日はカレーよ」

「うひゃあカレーだ!」

「そういえば瑞樹昔からカレー大好きだよなー」

「うん! 辛いもの全般が好きだからね〜」


まぁそんなこんなで全員食べ終わったらお風呂じゃんけんだ。僕は昔から運が強くじゃんけんではあまり負けない。しかし僕とは真反対で星奈はものすごく運が悪い。星奈に行くはずの運をぼくが吸っちゃったのかも。ま、いっか。


「よし、じゃんけんするよ」

「「「「「さーいしょーはぐーじゃーんけーんぽいっ」」」」」


僕がパーで他の全員がグー。


「ねぇお兄ちゃんずるーい!」

「え〜? じゃあわかった、二番になったら一緒に入ってあげるよ」

「わかった、がんばる」

「それじゃいくよ〜?」

「「「「さーいしょーはぐーじゃーんけーんぽいっ」」」」


案の定星奈が5番目。星奈がちょっとかわいそうになってきた。

他は僕1番咲希2番影弥3番瑞樹さん4番星奈5番という結果に。


「私と影弥3番と4番だし、星奈ちゃん早く入りたいだろうから私達一緒に入るよ」

「え、人んちでも一緒にはいんの?」

「人多すぎるし時間なくなるでしょ」

「まぁそっか、じゃそうしまーす」

「お母さんは星奈と一緒に入るからどうぞごゆっくり〜」

「え、お母さん一緒に入るの?!」

「そうだけど?」

「もう中学生なんだから一人で入らせてよー!!!」

「仕方ないでしょ〜人多いんだから」

「むぅ〜」


ほんとに大丈夫…?この生活

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