第17話 入団試験編 最終試験

碑瑛山の麓に集まった7組14人の受験者たち。

その正面に立つ、美しく長い青髪の女性。

身長は5尺5寸(167cm)ほどで歳は19歳ぐらいだろうか。

「みんな集まったようだな。これから第三試験の説明をする。なお、この試験が最終試験となる。私はこの第三試験の試験官の

みなもと 一花いちか】だ。」

いったいどんな試験なんだ?

「試験は簡単だ。今からこの碑瑛ひえいやまに入って2日過ごしてもらう。その間に怪異物を5体狩れば合格だ。」

怪異物の討伐か。たしかに命を落とす可能性はあるな。

「この山にいる怪異物は怪異度数2〜5だ。」

怪異かいい度数どすう】とは怪異物の強さを推測した数字である。怪異度数1は怪手道の初段を習得したものが1人で倒せる程度とされている。

「私はここにいる全員が無事に合格することを願っているよ。」

「それでは!初め!!」

ドドドンッ!!

試験の始まりを告げる太鼓が鳴った。

受験者たちはそれぞれ山の奥へと入っていく。

「蒼蒔、僕たちも行こうか」

「ああ行こう!」

俺たちも山に入ろうと思っていると、青髪の試験官が話しかけてきた。

「ふふふ、私は特にそこの白髪と黒髪の2人に期待しているよ。」

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