こんにちは。
この11章はこれまでと打って変わっての物語でしたね。
お互いに言えないことぐらいありますね。それが分かっているけど、でも聞きたい。
好きだから、愛しているからなおさら。そういった二人の葛藤が描かれていましたね。
怖いんですよね。ここまでの関係が壊れてしまうのではないかと思ってしまうのも無理からぬところですね。
作者からの返信
ごきげんよう、水無月さま。
いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを本当にありがとうございます。
そうなんです。
ここまでアマンダは、そして陽介も、互いに笑い合えているから、大丈夫。そんな甘えにも似た感情で、厳しい言葉ですが、惰性で過ごしてきたのかもしれません。
特にアマンダは、何れ別れの時が来るはず、だったらせめてその最後の瞬間までは。
それがこの事件をキッカケにして、アマンダに覚悟を決めさせた。
でも陽介自身よく分かっていない執着で、それも有耶無耶になったまま、アマンダは長い休暇に入ります。
引き続きお楽しみ頂けますのならば、こんなに幸せなことはありません。
「いつも通り」という言葉があるだけで、今は「いつも通り」ではなく、むしろ非常事態であるような、「いつも通り」が消えてなくなる手前のような、そんな心境にさせてくれますね。
12章、チョイと覗くと「こぼれ落ちたもの」。なんか縁起が悪そうねー、と思いつつ、次の章では互いの道が示されてしまうのか、「いつも通り」のその先、それを想像するだけで、ドキドキとしてしまいます。
「大切な宝物」と、それに代わる?「もうひとつの宝物」が、幸せを探すエンディングをどう飾っていくのか、続きも楽しませて頂きます。
作者からの返信
ごきげんよう、50%くらいかさま。
いつもたくさん、丁寧に深くまでお読み下さり、温かな応援やコメントを本当にありがとうございます。
そうですね、アマンダはもちろん、陽介にとっても今は非日常の最中にはまってしまっているのだと思います、裏を返せば、それだけこれまでの日常が陽介にとっても「失くしたくない、大切な日々」だったのでしょうね。
12章では、アマンダの心が見えないままで休暇に入られてしまった陽介の戸惑いと、それをどう乗り越えて再びアマンダに向き合うのか、そんな葛藤が描かれています。
引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。
ご機嫌よう、お邪魔いたします。
以前「ちゃんと話さなければ危ない」と言ったのは他ならぬ私自身ですが、
今思えば素直な言葉が出づらいアマンダが面と向かって天邪鬼なことを
言ってしまう可能性がある直接対決は諸刃の剣だと今頃緊張してまいりました。
作者からの返信
ごきげんよう、可付加さま。
いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを本当にありがとうございます。
早いうちに、ちゃんと話す必要がある、それは全く仰る通りです。
ですがこれもご心配頂いている通り、アマンダですものね。
そしてこの夜、普段は冷静で落ち着いてアマンダの言葉を聞き、想いを引き出してくれる陽介までもが、混乱と困惑の最中。
対面と対談の結果が心配になりますよね。
引き続きお楽しみ頂けますのならば、こんなに幸せなことはありません。
編集済
【ひまわり二次創作 ミハランの風(HARUKI風)】
「おだ博士、これは」私は言った。
「……ええ、陽介も潜伏期間を経て発症してしまいましたね」彼女は当然のようにそう答えた。
「発症?」
「某惑星の大気中に含まれる地球外因子を長時間吸い続けると発症してしまう奇病。我々はこの症状をアマンダシンドロームと呼んでいます」
「具体的にはどんな影響があるんでしょうか」私はその端的で飾りのない言葉では満足できず、もう一歩踏み込んで聞いてみた。
「好きになった異性を束縛したくなります。ああ、これは物理的にではなく精神的にですよ。なにも軟禁などはしませんのでお間違え無く。想いが徐々に重くなり末期症状になると白昼夢で動物園デートしたりします。ちょっとしたことで相手に対して疑心暗鬼になり自分の中にある理想と現状を合致させるために動き出してしまうんです」
「それは……でも、普通のことでは?」そう、普通なのだ。冷たいようだけど地震は地震、野球は野球である。ボートはボート、ファックはファック、理想は理想である。
「……気づいてしまいましたか。そうなのです、普通なんです。彼の惑星から持ち込まれたウィルスが大気に溶け込んだ今の地球では、ね」そう言ったおださんはどこか寂しそうで、私の知らないおださんだった。
未知のウィルスがその存在を確認されているにもかかわらず公表されず、それだけではなく既にもう状況改善が手遅れだという事実に私は驚愕を覚えるしかなかった。ミクニ―との戦争で私たちが被ったものは恐ろしく多い。
作者からの返信
ごきげんよう、悠木さま。
いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。
ミクニー戦役で我々地球が被った様々な被害、そして人々の心に焼き付けられた悲劇の数々。
けれど、そんなたくさんのドラマの裏で、誰にも知らされることなく、ひっそりと葬り去られた、驚愕の事実。
戦時中であれ、平和で穏やかな時代であれ、私達が他者を愛する、そんな自然に沸き起こる感情、けれどそれが戦争前には決して当たり前ではなかったということを、覚えているものこそが、この戦争の悲劇の最大の被害者なのかもしれない。
常に寂しげな微笑を浮かべる発酵槽な科学者からその悲しい事実を知らされた彼女は、自分の生き方への再点検を否応なく迫られることになる。
悠木HARUKIさまの手になる、この珠玉の掌編の美しい煌めき! 「ファックはファック、理想は理想」
~2023年1月の新刊予告より~
引き続きお楽しみいただけますならば、こんない嬉しいことはありません。
ここで11章終わりですか!
続きが気になってコメントを書かずにどんどん読み進めていました。
アマンダさん結局、四季さんに何も話さないし。
「その名刺の男とラブホの前にいるところあいつに見られたんだけどさ、まさか誤解されてねえよな」と笑って話せば済むことだけど言えないんですよね……
志保のことまでは言う必要ないと思いますが……
それはちょっと恥ずかしくて、アマンダじゃなくても言えない気がします。
嫉妬してると思われたくないですよね……
作者からの返信
ごきげんよう、綾森さま。
いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。
アマンダは、自分が誤解された事はあまり気にしておらず、この時点では、陽介と距離を置くことだけを考えていたのでしょう。
四季ちゃんに言っても彼女は諦めないでと言うだろうし、実際そう諭されました。
だけどやっぱり、自分の過去を振り返ってみて、陽介の隣に立つ事に怯えを感じてしまう。
自分には過ぎた幸せだったのだと考えてしまう。
そんな弱さを四季ちゃんに見せるのを躊躇ってしまったのかも知れません。
引き続きお楽しみいただけますならば、こんない嬉しいことはありません。