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第63話 10-5.」への応援コメント


  • 編集済

    現地の法が及ばない治外法権がこの凄惨な場を収める手段に適用される流れで、24世紀になっても人類はかわらず敵を作って戦争を続けている、という前作から続く本作のSF的な世界観が、一気にリアリティを帯びたものになった気がします。

    如何に遠くで防衛のために戦ってくれているとは言っても、やはり個々の人間の生活も人生も、暮らしているその小さな環境にあるものですから、ヤクザとはいえ情報収集という名目でここまでボロボロになった者たちを足蹴にしても咎められないとなると、UNDASNという組織のダークサイドを見てしまったような気がします。

    そしてここに居合わせた美知さん。
    >脳髄を直接攻撃するような血と吐瀉物の臭いに、思わず胃液が逆流する
    という現場に居ながら、お二人の美貌と自信に溢れた立ちふるまいにうっとりしてUNDASNに憧れてしまうあたりは、戦時下の子どもたちが巨大な権力に取り込まれて力を向ける矛先を誤ってしまうことの投影のようにも思えました。

    昨今の現実の情勢から、そんなふうに受け留めてしまっているのかもしれませんが、この描き方はお見事だなと感じました。

    追記
    UNDASNのスペルが間違っておりましたので修正しました。失礼しました。

    作者からの返信

    ごきげんよう、蒼翠さま。
    いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    そうですね、この世界の中で、地球上で一番大きな権力を持ち、それを絶えず行使し続けている集団がUNDASNとなります。
    地球の文化文明と人類を異星人から守るという大義名分を掲げ、実際その戦争によって1億人以上の戦死者を出しながらも一世紀近くも戦い続けている集団であり、それは世界も知ってい入るものの、やはり自分の国にある異物感と醸し出ている特権階級の驕りが、反発心を生み、それが今の「反UN、反戦」の風の源流となっているのも事実です。
    それでもUNDASNは、そしてそこに所属しているアマンダや四季、涼子たちは戦い続けます。
    あらゆる手段を講じても、自分たちの仲間を守りたいから。
    それを美辞麗句、都合の良い言い訳だと追及されても、かまわない、と。

    引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 今回の場合は軍事力ではなく警察権力における範囲ですが――
    旧時代の国家にこだわる人々にUNDASNが嫌がられるのはよく分かる気がします。

    自国の中に、権力の及ばぬ「治外法権」の団体がいるんですものね。
    各大使館の塀の中ではなく、街中に出てくる形で。
    しかも経済規模のどでかい集団が・・・。

    いや~、四季さんいいところ持っていきましたね!

    作者からの返信

    ごきげんよう、綾森さま。
    いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    そうなんですね、UNDASNが駐留しているということは、UNとはいえども感覚的には他国の軍隊が自分の国で大手を振って歩いている、に等しいんですね。
    一般的な外交官も、他国の大使館や領事館等も治外法権ですが、それが軍隊ともなると軋轢も色々と。
    この作中でも、UNDASN兵員が市民に犯罪行為を、なんて事件で世論は厳しい目を向けていて、だから四季ちゃんも苦労している。そこへUNDASN買収ン疑惑という噂ながらもマイナスイメージになりかねない事態が出てきて困っている、という状況です。
    四季ちゃん、美味しいところを掻っ攫っていきましたね!
    そしてさりげなく外交面から圧力、加えてカレシのルートからも圧力という鬼のような強圧外交でした。

    引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • ご機嫌よう、お邪魔いたします。

    可哀想な警察官たち……。特権はあるしノビてもいないしで
    さぞヤクザよりタチが悪かったことでしょう。
    こういう態度で他所と軋轢を産む荒くれ兵隊が多いことを思うと、
    前作で涼子さんがよく悩んでいた『UNDASNの評判の悪さ』は
    根深いだろうし(あれは国際的金食い虫とかもっと大きい視点でしたが)、
    だからこそ今回のジェーン・ドゥによるUNDASNへの悪評が容易く、
    格好の叩き台として広まるのでしょうね。
    今日も対外折衝の戦いが熱い。

    作者からの返信

    ごきげんよう、可付加さま。
    いつも丁寧に、じっくりと深くまでお読みくださり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    そうなんですよね、全く仰る通りで、経済面では地球全国家の総力戦を標榜して国際経済を引っ張っているUNDASNですがその裏でUNが世界各国に借金しまくっている状況、加えてUNDASNに物資を売りつけられる国家が限定されている、そのくせ「戦争中だから辛抱しなさい!」と強権的。
    これで嫌がられない訳がないんですよね、厭戦気分が高まり反UNDASN熱が上がると言う悪循環。
    今回も四季ちゃんの強権発動でしたが、警察は特に縄張り意識が強い集団ですし、特に日本と言う国は軍隊(自衛隊)よりも警察が上位に立つ世界的にも珍しい国(作品中では、この物語以前に発生した自衛隊のクーデーター未遂でますます警察が強くなっています)ですから、他国の軍隊といえども警察の現場から上層部までの反UNDASN意識は物凄い物があるでしょうね。
    そんな警察上層部、警察庁の参事官とピロートークをする仲の四季ちゃんが一番強い。

    引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに幸せなことはありません。

  • 悪臭極まる路地裏に宝塚のような舞台設定が出来上がって四季さんの登壇!薔薇の花が似合いそうなセリフ。刺激的な夜勤となりましたね。

    それと、目で相手の強さが分かるような野生の本心を突くような描写が素敵でした。相手の距離感が分かりやすくて良いですね。

    下っ端警官〈 チンピラ親分〈 アマンダ〈 パンダ〈 四季さん

    こんな構図でしょうか?

    ちなみに 陽介さん=象さん

    これは確定ですね。笑

    作者からの返信

    ごきげんよう、50%くらいかさま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメント、本当にありがとうございます。

    あはは! 思わず爆笑してしまいました!
    凄い、なんて正確に見抜いていらっしゃる、登場人物のヒエラルキー相関図!
    もう、ドンピシャですね!
    四季ちゃんの登場シーンも、言われてみれば確かに! 大階段をスポットライトを浴びながら降りて来そうですよね、ごみ溜めのような裏路地が、大劇場の華やかなステージに!
    陽介は確かに象さんですよね、おおらかでゆったりしていて、滅多に目に力を入れない、優しいお目目の象さん。
    アマンダの脳裡に残るお父様のお話が、陽介を見る目にも影響しているかもしれませんね。
    素敵なコメント、嬉しいです!

    引き続きお楽しみいただけますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • おだ様
    ごきげんようでございます!

    前話までのアマンダさんのカッコよさにシビレていた私ですが、今話もまたカッコいいこと!!
    そこに現れた四季さんが、さらに超絶クールです!!

    ほんと、美知さんの気持ち、よーく分かりますよ。
    私も転職したいかも(^^;

    作者からの返信

    ごきげんよう、明之さま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    うふふ、明之さま、ようこそUNDASNへ!
    さあ、一緒に地球を守りましょう!
    今ならキャンペーン期間中、四季ちゃんとアマンダさんがおもてなし、してくれます!
    なんて。
    四季ちゃんは、如何にもエリート軍人さん、と言った登場でしたね。
    四季とアマンダ、どちらも違うタイプの美人さんで、美知さん、本気で転職考え出したかもしれませんね。
    外交官さんと一緒で免責特権を持っているUNDASNの皆さんですが、特に戦争中ということもあり、UNDASNの皆さんは武器の携行や使用、必要なら殺傷等も行える、みたいな国際条約が結ばれている前提、だからちょっと物騒ですよね。
    まあ、普段から武器を持ち歩いているわけではないのですが。

    引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。

  • 「関連条約並びに貴国関連法令により定められた要件を持って、特別職国際公務員免責特権を宣言いたします。本職は、国際連合防衛機構地球防衛艦隊統合幕僚本部政務局国際部アジア室アジア2課日本国駐在首席武官、鏡原四季かがみはら しきラングレー一等艦佐です」

    ずっとアマンダの後をつけていた銀たまきこと銀たまは思った。
    《やってるな。四季の奴、マスコミにも顔を出してポスト涼子の地位がため――彼女の目からすれば、それは涼子様の下位互換なのだが――をやってるな》
    なお彼女は今、ミクニーのロストテクノロジーを模したアバター技術で作成した疑似シルバー環をコクーン内から操作し、実用レベルの光学迷彩を纏わせているので誰の目にもとまっていない。
    「ありがとう、美しい警部補さん」
    「まあ!」
    《ふっ、所詮はこの程度か。もし涼子様が同じセリフを言った日にゃ、あの女性警察官は喜びのあまり失禁しながら卒倒し、脳内から文字通り噴き出したアドレナリンで周囲は濃い霧がかかりそのせいで交通事故が副次的に発生するだろう。四季、精進するのだぞ》
    なんか良い感じに納得した銀たまは、操作しているアバターを秘密基地に帰還させた。

    作者からの返信

    ごきげんよう、悠木さま。
    いつもたくさん丁寧に、じっくりと深くまでお読み下さり、温かくお優しい応援やコメントを、本当にありがとうございます。

    うはっ! シルバーがまたまた降臨してきた! しかも銀たまになってる! ミクニーの技術をパクった光学迷彩、そうか、涼子さま原理主義者は地球だけじゃなく、敵国にまでその触手を伸ばしているのか、うらやまけしからん!
    確かに四季ちゃん、涼子原理主義者からみたら涼子さまの下位互換にしか見えないでしょうね、ですが。
    四季ちゃんの本領は、その脳味噌筋肉にあり!
    ダイハードも腰を抜かすほどのアクションと殺戮こそが四季ちゃんの見せ場なのです、その呆れた活躍ぶりは、第三作をぜひ! お読み下さい! ← いつになるんだよ。

    取り敢えずはこの第二作、引き続きお楽しみ頂けますならば、こんなに嬉しいことはありません。