あるアンドロイドの一生

エイミーに指摘されるまで、そうまでして主人に仕え続ける理由が上手く言葉に出来ないまま、主人に長い時間寄り添い続け、タイトル通りの意志を貫いたカリエラの在り方が胸を打つ作品でした。こんなに心の中で熱い激情を抱えながら、主人の名前を呼ぶことすら最後の最後だけっていうカリエラの切ない淑女さが泣かせる。一人の大切な女にはなれなくても一人のアンドロイドとしてメイドとして一緒にいられたというのが、美しくて少し切なかったです。